トゲナシトゲトゲ
ナビゲーションに移動
検索に移動
トゲナシトゲトゲ(棘無棘棘)とは、鞘翅目ハムシ科トゲハムシ亜科に分類される昆虫の中で、成虫に棘のない種の総称である。
概要[編集]
ハムシの中で、棘がある種類を「トゲハムシ(トゲトゲ)」と呼ぶ。
そのトゲハムシの中に、例外的に棘が存在しない種類もいて、その種類には「トゲナシトゲトゲ(トゲナシトゲハムシ)」という名前が付けられた。
だが、近年は外見に棘がないことから「ホソヒラタハムシ」という名称も使用される。
トゲナシトゲトゲは、頭頂部が前方に強く突出しており、口が頭頂部の下面にあるなどの、ハムシ科の特徴を持っているため、ハムシの仲間であると考えられている。
トゲナシトゲトゲの中には、棘がある種も確認されており、その棘があるトゲトゲは「トゲアリトゲナシトゲトゲ(トゲアリトゲナシトゲハムシ)」と呼ばれ、そのトゲアリトゲナシトゲトゲの中にも棘がないものがいて、「トゲナシトゲアリトゲナシトゲトゲ」と呼ばれる。
日本産[編集]
- オキナワホソヒラタハムシ Agonita omoro Takizawa,1975
- ミヤモトホソヒラタハムシ Leptispa miyamotoi Kimoto, 1957
- タグチホソヒラタハムシ Leptispa taguchii Chûjô, 1956
- ナガヒラタハムシ Brontispa longissima (Gestro, 1885)
2007年時点で日本には4種のトゲナシトゲトゲがいるとされている。
タグチホソヒラタハムシ以外は、日本では南西諸島のみで見られ、その中の1種は南太平洋の島々から沖縄本島に帰化した外来種である。タグチホソヒラタハムシは本州と九州に分布する。