データ記述言語

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データ記述言語は、主にデータをテキストデータとして表現し記述するためのコンピューター用言語。プログラミング言語ではないが、プログラミングと関連が深い。

概要[編集]

あるプログラミング言語によりメモリー上に表現されたデータ構造は、他のプロセスや他のプログラミング言語で扱うのに不便なので、汎用的な形式で書かれたデータを扱うようにすることが多い。具体的には、次節で挙げるような言語が存在する。

Webサービスの発展によりさらに需要が高まった。

主に、Key-Value、リスト、入れ子構造を表現できることが求められる。値の型については、動的型付き言語で使用されるものも多いのであまり重視されず、大抵は数値と文字列が区別できる程度になっている。

種類[編集]

ここでは2020年頃において代表的なものを挙げる。ただし、マークアップ言語寄りのものは取り上げない[1]

JSON
JavaScriptでそのまま扱えるので、Webブラウザーとサーバーの間での通信に用いるのに都合が良い。WebAPIのデータ記述言語としてはデファクトスタンダードである。
YAML
広く使われている軽量データ記述言語。
カッコを使わずに少ない記号と字下げで構造を表現できるので、人間にとっても読みやすく書きやすい。
XML
World Wide Web Consortium(W3C)が仕様を策定しているマークアップ言語で、データ記述言語としても使用される。ただし、タグと呼ばれるメタデータを常に記載する必要があり、単純な構造を表現するには冗長なので、使用する場面は限られてきている。
TOML
最小限かつ明確さを重視した形式。INIファイルに似た表記形式になっているが互換性は無い。
2013年に登場した、比較的新しい言語。

脚注[編集]

  1. マークアップ言語はデータ記述言語のサブセットとみなせる点もあるが、ここではそのようには扱わない。

関連項目[編集]