ダーツ

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ダーツ(darts)とは手投げで行う射的競技の一種。またはその競技で用いられるのこと。

概要[編集]

円形の的に得点エリアを表示したダーツボードに対し、一定の距離からダーツと呼ばれる手投げの矢を3本投げ、得られた得点などを競う競技である。チップと呼ばれる先端部が金属製のものをハードダーツ(スティールダーツ)、プラスチックなどの樹脂製のものをソフトダーツと呼ぶ。

ハードダーツとソフトダーツ[編集]

ハードダーツとソフトダーツの違いは前述のように先端のチップの違いのほか、ダーツボードの大きさや投げる位置(スローライン)ダーツボードまでの距離などのルールもいくつかの変更点がある。以下に大まかな違いを挙げる。

ボードサイズ
ハードダーツ 約34cm
ソフトダーツ 約40cm
スローラインからボードまでの距離
ハードダーツ 237cm
ソフトダーツ 244cm
ダーツ1本の重さ
ハードダーツ 50gまで
ソフトダーツ 25gまで(フライトやチップを含む)
ダーツボードの素材
ハードダーツ ザイザル麻
ソフトダーツ プラスチック

ハードダーツ[編集]

現在と同じようなダーツボードは1935年にイギリスで発明された。ダーツの世界大会などはこのハードダーツで行われることが多い。日本では競技人口が少なかったものの、ソフトダーツの普及に伴いハードダーツもたしなむプレイヤーが増えてきた。ソフトダーツと比べて耳障りな音がしにくいため、自宅での練習用にハードダーツをたしなむソフトダーツプレイヤーもいる。

ソフトダーツ[編集]

1980年代にソフトダーツの原型とされるダーツボードが開発され、当時から自動点数計算機能がついていた。日本ではこのソフトダーツが主流であり、ダーツライブ、フェニックスダーツがダーツマシンの2台巨頭となっている。ダーツマシンはICカードなどで個人記録を残したりアワード(特定の点数以上を出した場合)の演出を設定できるなどの機能がある。ハードダーツと違い、得点エリアに当たってから跳ね返っても得点になる。ダーツマシンにはオンライン対戦機能もあり、同ネットワークに接続する世界中のプレイヤーと対戦できる。一方でオンライン対戦の悪い点としてマナーの悪いプレイヤーや反則行為を平然と行うモラルの低いプレイヤーも少なくない。

競技方法[編集]

スローラインに立ち、ボードに向かってダーツを投げていく。自分の番でダーツを3本投げることができ、これをラウンドという。自分のラウンドが終わったら点数のコールとダーツの引き抜きを行う。このラウンドを規定数繰り返し勝利条件を満たしたプレイヤーの勝利となる。
特定のルールに則って行うダーツをダーツゲームといい、代表的なものを以下に挙げる。

501
ゼロワンゲームなどともいわれ、自分の持ち点である501点をいかに早く減らすことのできるかを競うゲーム。持ち点はスローごとの得点で減少する。0点ちょうどに減らさなくてはならないため、持ち点が10点の時に20点やブルに刺さってしまうとその時点でバーストとなり、たとえそれがそのラウンドの1投目としても即座に次のプレイヤーへ交代となる。そのため初心者同士のゲームだとバースト地獄になることが日常茶飯事である。
「ダブルイン」、「ダブルアウト」というルールになっていることがある。ダブルインはダブルリング内に入るまで得点がカウントされないというルールであり、ダブルアウトはフィニッシュがダブルリングかブルに入らないとバースト扱いになるものである。ダブルアウトが可能なのは2点以上なので、このルールの場合は1でもバーストになる。ハードダーツでは一般的なルールであり、ソフトダーツではプロトーナメントなどで採用されることが多い。
クリケット
ダーツ版陣取りゲームともいわれる。15から20の数字とブルのみを使用し、これらをクリケットナンバーと呼ぶ。得点を得るためには陣地の開放(オープン)が必要であり、1つのナンバーにつきダーツを3本入れる必要がある。なお、ダブルリングのナンバーに入った場合は2本分、トリプルリングのナンバーに入った場合は3本扱いとなるため、トリプルに当たると即座にオープンされる。オープンして自分の陣地になったエリアにダーツが入る(プッシュ)とナンバーの数字分の得点がプレイヤーに入る。一方で相手プレイヤーがオープンしたエリアに3本分のダーツを入れると陣地が閉鎖(クローズ)され、それ以降は自分も相手もそのエリアでは得点が入らなくなる。すべてのエリアがクローズされるか、ラウンド上限に達した場合にゲームが終了し、その時点でより多く得点したものが勝者となる。
なお、501以上に先行が有利になりやすく、トッププロで実力が拮抗した場合はコーク(順番決め)が勝敗を決したといわれる場合もある。[注 1]
カウントアップ
もっとも単純なルールであり、8ラウンドの合計点数を競うものである。練習やウォーミングアップ用としてもプレイされることもある。

その他[編集]

  • 501ゲームにおけるパーフェクトゲームを9ダーツと呼ぶが、ニコニコ動画において「9ダーツ被弾に定評のあるWade」というタグがある。これはニコニコ動画にアップロードされている9ダーツ動画において、9ダーツを達成したプレイヤーの対戦相手がなぜかジェームズ・ウェイド(James Wade)であったことが多かったからである。なお、本人も9ダーツを達成するも即座に対戦相手も9ダーツを達成する模様[注 2]

脚注[編集]

  1. 2011年のD-CROWN PROFESSIONAL 2011最終戦にて、460点VS435点という結果になった。得点上有利な20を初ラウンドで抑え、後攻プレイヤーがスリーインベッドでオープンしたナンバーを次のラウンドで即座に閉めるなど、凄まじい技術の応酬戦であった
  2. 9ダーツ被弾に定評のあるWade - ニコニコ大百科