ダルトン極小期

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

ダルトン極小期(ダルトンきょくしょうき)とは、第5太陽周期第6太陽周期第7太陽周期を含めることもある)にわたる、太陽活動の極小期である。

経過[編集]

マウンダー極小期後、太陽活動は回復し、第3太陽周期のピーク時には200個以上の黒点が観測された。しかし、再び太陽活動は衰退し始め、1790年代末、第4太陽周期の終了時には黒点がほぼ0になった。次の第5太陽周期のピーク時には黒点が50個ほどにしかならなかった。その終了時にも黒点はほぼ0になった。第6太陽周期は、ピーク時には黒点が100個近くになったが、全体的にみると第5太陽周期より活動が穏やかだった。だが、その終了時に黒点がほぼ0になった期間は前回より短かった。第7太陽周期では、ピーク時には黒点は100個を越えたが、全体的にみると、第5太陽周期より若干活発な程度だった。しかし、1830年代半ばの次の極小期では常に数個の黒点が見られた。さらに次の第8太陽周期のピーク時には黒点数が200個をこえ、極小期は完全に終息した。

地球の気候への影響[編集]

他の多くの極小期と同じように、ダルトン極小期でも寒冷化が見られた。ダルトン極小期に相当する期間はその前より0.1℃ほど寒冷化した。特に、1816年は火山の噴火も重なって、極めて寒冷な夏のない年となった。陸域では、1810年代と1830年代は低温になっているが、1820年代には前後と同程度の気温になっている。さらに、開始直後の1800年代1980年代前半と同等の高温になっている。