タブノキ

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タブノキとは、クスノキ科の常緑照葉樹。クスノキに似るが、葉が大きい。樟脳が採れないので「イヌグス」とも呼ばれるが、クスノキは外来種でありがタブノキは在来種である。

概要[編集]

「ただ、そこにある」感がステキな樹種である。古い神社などにも生えている。塩害にも強く、海沿いにも生える。「ヤブツバキ」は大木にはならないが、タブノキは高木である。防風林などには用いられる。
「酒田の大火は、たった三本のタブノキによって食い止められた」というエピソードで有名である。
栽培は容易。狙った木が結実したところで種を拾ってきて播けばだいたい育つ。本来は鳥によって媒介されるのだが、近年ではインフルエンザに対する警戒からバードフィーダーや巣箱や水場は嫌悪されるため、野生で実生のタブノキの苗を見つけたらギッてくるのも一つの手である。

人間生活との関わり・利用[編集]

クヌギなどと同じく直根性なので、鉢で育てると曲根してしまってよろしくない。そんなわけで移植も難しい。べつに綺麗な花が咲くわけでもないため、「記念樹」として植えてもいいが、「ただ、そこにるだけ」なので評価されづらい。そんなわけで、夾竹桃(キョウチクトウ)などが植えられるが、キョウチクトウは毒樹である。カイヅカイブキなどのビャクシン類は梨の赤星病を媒介するため、お薦めしない。「ヒイラギとタブノキの混植」がお奨めである。

脚注[編集]