ストリングス

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ストリングス(strings)とは、ヴァイオリンヴィオラチェロコントラバスによるヴァイオリン属の弦楽器を複数で同時にミックスして鳴らした音色。複数の弦楽器を重ねて1つの音色扱いにしたもの。ヴァイオリン属の弦楽器の集団で弾いた音色。

ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスを集めたものを総称した呼び方。

概要[編集]

ヴァイオリン属の弦楽器1台の音色に比べて、厚みのあるサウンドで、特に低音域では厚みが強く、ワイドで豊かな響きを増幅する効果が大きく、低音域のパワー不足を補うことができる。「ストリングスアンサンブル」とも書かれる。GM音色番号は「49番.ストリングスアンサンブル1」。電子楽器・機械音の「ストリングス」の音色は、音高に関係なく、基音の音圧レベルを大きく持っている。この音色を使うことにより、5弦コントラバスの最低音「B-1(約30.87Hz)」から、ヴァイオリンの最高音「E6(約2637.02Hz)」までに至る、各弦楽器の全音域をカバーできる。

各弦楽器単体のソロ演奏から、弦楽器をセクションで演奏する形まで幅広く使われる。

オーケストラのストリングスセクションは、通常、ヴァイオリンが2つのパートに分かれ、ヴィオラ、チェロ、コントラバスと、合計5つのパートから構成されている。

シンセサイザーの合成で作られたストリングスアンサンブルの音色もあり、その名は「シンセストリングス(synth strings)」。シンセストリングスは、シンセパッド系の音色で、シンセパッドから作られたものの一種で、ストリングスを意識して作られた音色である。シンセストリングスの周波数成分は、音高に関係なく、キーレンジの全範囲で、基音の音圧レベルを大きく持っているので、基音のエネルギーと低音域の響きを増幅する効果が大きく、基音が豊かになり、ワイドで豊かな響きで、深く厚みがあり、コントラバスの重厚感を厚くすることができ、低音域のパワー不足を補うことができる。シンセストリングスは、ポピュラー音楽で使われるストリングスの音色であり、ポップ、バラード、ディスコ、ダンスミュージックなどといった幅広いジャンルを含む多くの音楽で使用される。GM音色番号は「51番.シンセストリングス1」。シンセストリングスは、独自の音色としての存在感を得ている楽器である。ポピュラー音楽の演奏表現におけるストリングスは、曲にワイドで豊かな響きと彩りを与える。

関連項目[編集]