ストリキニーネ

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ストリキニーネ(strychnine)は、非常に強い毒性を持つ化合物で、インドールアルカロイドの一種。

概要[編集]

単体では無色柱状結晶で、熱湯に溶けやすいがアルコールクロロホルムにも少し溶ける。

主にマチンという木の種から得られ、殺鼠剤や医療用として健胃薬、痙攣誘発剤、強精剤などで使用されているが、マラリアの特効薬であるキニーネと混同している描写もフィクションなどで見られる。

ストリキニーネを経口摂取すると

  • 激しい強直性痙攣
  • 体が弓形に反る後弓反張
  • 顔の筋肉が痙攣したことによる痙笑

が起きる。最悪の場合死に至ることもあり人間の致死量は概ね30-120mgとされる。

ストリキニーネ中毒の治療は鎮静剤、筋弛緩剤を投与することで痙攣を防ぎ、気道を確保することで呼吸を維持する。

なお毒性を利用して殺人に用いられることもある。