ジラード事件

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ジラード事件(ジラードじけん)とは、1957年1月30日に群馬県北群馬郡相馬村(現・榛東村)で在日米軍の演習場に入って薬莢拾いをしていた女性がアメリカ兵に射殺されたとされる事件。

予備知識[編集]

金属を集めて屑鉄屋に持って行くと買い取ってくれるので、死亡した女性は薬莢を拾い集めていたのである。

良くある誤解[編集]

当時アメリカ軍が使っていたM-1セミオートライフルで女性が射殺されたかのような情報がある。実際には、演習場に入った女性に警告するために、米兵が旧式なタイプのグレネードランチャーで空薬莢を飛ばしたところ女性に当たってしまい、その女性が死亡したのである。

詳細

現在のグレネードランチャーは小銃の下に取り付けるものが主流だが、当時のグレネードランチャーは小銃の先端に取り付けた太い筒状のものであった。その筒の中に入れた小型の爆弾を空砲を撃って飛ばすというものであった。筒に入るものであれば爆弾以外でも発射可能である。米兵は爆弾の代わりに空薬莢を入れて飛ばしたのである。射殺する気など全く無かったと思われる。命中する可能性はゼロに近く、仮に命中しても銃弾ほどの殺傷力はないからである。