ジョニーが凱旋するとき

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ジョニーが凱旋するとき(ジョニーががいせんするとき 英:When Johnny Comes Marching Home)とは、パトリック・ギルモアの作詞、編曲したアメリカの行進曲。『ジョニーが帰るとき』とも呼ばれる。

概要[編集]

南北戦争の最中の1863年、北軍のバンド指揮者であったパトリック・ギルモアが、北軍で歌われていた酒宴の歌(Johnny Fill Up the Bowl)のメロディに新しい歌詞をつけてバンド曲に編曲したものである。同じメロディーの曲として、ありのこうしんJohnny I Hardly Knew Yeなどがある。

歌詞について[編集]

歌詞の中に"And we'll all feel gay"や"And we'll drink stone wine"など、現代英語では解釈の難しい一節が幾つか存在する。ここでは語弊を解く為に歌詞の和訳を示す前にそれらについて解説する。

Feel gayという一説について[編集]

この曲で用いられる"Gay"とは、現代の同性愛ではなく「陽気な」という意味で用いられていると思われる。事実、一部の改変版ではGayの部分をGladと置き換えて歌っているものが存在する。(元々Gladで歌われていたがGayに置き換えられたと唱える者も居る。つまり諸説ありということである。)

Stone Wineという単語について[編集]

これは見ての通りワインの一種である。しかし現在ではほぼ使われることが無い。ジンジャーワインのような健康酒のことを指す。

歌詞[編集]

歌詞にも多くの改変版などが存在するが、ここではアメリカ軍歌として使われていたものを示す。

英語 和訳
一番 When Johnny Comes Marching Home Again,
Hurrah! Hurrah!
We'll give him a hearty welcome then
Hurrah! Hurrah!
The men will cheer and the boys will shout
The ladies they will all turn out
ジョニーが再び行進して家に帰って来た時
万歳! 万歳!
皆で心から迎え入れよう
万歳! 万歳!
男たちは歓声を上げ 男の子たちは叫び
淑女たちは全員迎えに出てくるだろう
繰り返し1 And we'll all feel gay,
When Johnny comes marching home.
And we'll all feel gay,
When Johnny comes marching home.
そして皆陽気になるだろう
ジョニーが行進して家に帰って来た時。
そして皆陽気になるだろう
ジョニーが行進して家に帰って来た時。
二番 Get ready for the Jubilee,
Hurrah! Hurrah!
We'll give the hero three times three,
Hurrah! Hurrah!
The laurel wreath is ready now
To place upon his loyal brow (※繰り返し1)
祝いの準備をしよう
万歳! 万歳!
皆で英雄に万歳三唱だ
万歳! 万歳!
月桂冠は準備済みだ
彼の忠実な頭に載せるために (※繰り返し1)
三番 In eighteen hundred and sixty-one
Hurrah! Hurrah!
That was when the war begun,
Hurrah! Hurrah!
In eighteen hundred and sixty-two,
Both sides were falling to,
1861年は
万歳! 万歳!
あれは戦争が始まった年だった
万歳! 万歳!
1862年には
両陣営とも不味くなってきた
繰り返し2 And we'll all drink stone wine,
When Johnny comes marching home.
And we'll all drink stone wine,
When Johnny comes marching home.
とにかく皆で酒を吞もう
ジョニーが行進して家に帰って来た時。
とにかく皆で酒を吞もう
ジョニーが行進して家に帰って来た時。
四番 In eighteen hundred and sixty-three,
Hurrah! Hurrah!
Old Abe, he ended slavery
Hurrah! Hurrah!
In eighteen hundred and sixty-three
Old Abe, he ended slavery(繰り返し2)
1863年には
万歳! 万歳!
エイブ爺さんが奴隷制を辞めさせた
万歳! 万歳!
1863年には
エイブ爺さんが奴隷制を辞めさせた(繰り返し2)
五番 In eighteen hundred and sixty-four,
Hurrah! Hurrah!
Abe called for five hundred thousand more,
Hurrah! Hurrah!
In eighteen hundred and sixty-five,
They talked rebellion--strife(繰り返し2)
1864年には
万歳! 万歳!
エイブ爺さんが50万以上の兵士を動員した
万歳! 万歳!
1865年には
彼らは講和について話し合った(繰り返し2)