ジャンプ+連載争奪ランキング
ジャンプ+連載争奪ランキング(ジャンププラスれんさいそうだつランキング)は、『ジャンプルーキー!』(集英社)で開催される、『少年ジャンプ+』(『J+』、集英社)のインディーズ連載枠を勝ち取るための企画である。
ここでは、『J+』インディーズの連載枠と連載作品についても記述する。
概要[編集]
ウェブコミック投稿サイト『ジャンプルーキー!』で毎月開催され、閲覧数(PV)に応じてランキングされている。ランキングに反映されるのは、「エントリー作品の最新3話分」かつ「各話公開から7日分」の合計。毎月ランキング1位の作品がウェブコミック配信サイト 『J+』でのインディーズ連載権を獲得する。編集部は、1位以外の作品でも「編集部推薦枠」として、インディーズ連載権を獲得することがあるとしている[1]。また、最初の3回は3位の作品まで連載権が与えられた[2]。
J+副編集長の籾山悠太によれば、「個人で活動したい作家」の受け皿を作るために、自由度の高いインディーズ連載枠と連載争奪ランキングの仕組みを作ったという。また、『ラーメン赤猫』、『ゴダイゴダイゴ』をインディーズ出身の主力作品としている[3]。
最初の争奪ランキングは2020年12月に行われた。結果は2021年1月8日に行われ、3作品が連載権を獲得した。しかし、2位の作品は、連載開始直前になって編集部が修正を依頼し、作者は大幅な修正をすることは本意ではないとして連載を断念した[4]。
連載争奪ランキングのノミネート作品は、月間ルーキー賞の最終候補(1 - 10位)に選ばれることもある。特に月間ルーキー賞2021年1月期では、後のインディーズ連載作品が5作品ノミネートされた[注 1][5]。
沿革[編集]
- 2020年12月、最初の争奪ランキングが開催され、2021年1月8日に結果が発表された。連載権を獲得したのは『ベランダに猫(?)が来た』(野愛におし)と『ニューワールドオーダー』(いさむひとし)[2]。
- 2021年4月、最初のインディーズ連載作品である『ニューワールドオーダー』が連載された[6]。
- 2022年9月、『ゴダイゴダイゴ』(コウノスケ)が、インディーズ作品として初めて単行本化された[7]。
- 2022年10月、『ラーメン赤猫』(アンギャマン)がインディーズ作品として初めて通常連載に移行した[8]。
結果一覧[編集]
こちらを参照。
インディーズ連載枠[編集]
通常連載 | インディーズ連載 | 備考・出典 | |
---|---|---|---|
単行本 | 基本あり | 確約なし 2作刊行 |
[9] |
原稿料 | 固定 | 変動制 | [9] |
連載期間 | 不定 | 概ね40話以内 | [10] |
Tシャツ機能 | あり | なし | [9] |
広告収入 | あり | なし | [9] |
担当編集 | あり | なし 担当スタッフはいる |
[9] |
海外配信 | 一部あり | なし | [11] |
少年ジャンプ+インディーズ連載枠(しょうねんじゃんぷぷらすいんでぃーずれんさいわく)は、ウェブコミック配信サイト『少年ジャンプ+』におけるの連載形態の一つ。連載争奪ランキングにエントリーされた漫画作品のうち、毎月1位の作品が「ジャンプ+インディーズ連載」の連載権を獲得する。
通常連載と異なり担当編集者が付くことはない。また、原稿料が閲覧数に応じた変動制で、広告収入はなく、単行本発売が確約されず、担当編集者が付かないなどの点で通常連載と異なる[9]。
インディーズ作品から単行本化されたには、『ゴダイゴダイゴ』(コウノスケ)と『ラーメン赤猫』(ラーメン赤猫)の2作目[12]。通常連載枠に移行したのは、『ラーメン赤猫』の1作品[8]。
インディーズ連載作品一覧[編集]
ここでは、主な作品について記述する。歴代のインディーズ連載作品一覧については、こちらを参照。
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ↑ 少年ジャンプ+連載争奪ランキング(2022年11月2日閲覧)
- ↑ a b ジャンプ+連載争奪ランキング 2020年12月期(2022年11月2日閲覧)
- ↑ ジャンプの現在位置 ~少年ジャンプ+を核とした取り組みの最新報告~〈ジャンプのミライ2022〉(2022年11月2日閲覧)
- ↑ 『おっぱい見せて』について(2022年11月2日閲覧)
- ↑ 月間ルーキー賞2021年1月期 受賞作発表(2022年11月2日閲覧)
- ↑ 「ジャンプ+インディーズ」連載が4/2から連続スタート!(2022年11月2日閲覧)
- ↑ 【第91回】「インディーズ連載」から初のコミックス化!! 『ゴダイゴダイゴ』『ラーメン赤猫』作家に聞く ぶっちゃけどうなの「インディーズ連載」!?(2022年11月2日閲覧)
- ↑ a b ラーメン赤猫/インディーズ版[第29話](2022年11月2日閲覧)
- ↑ a b c d e f “「個人で自由に連載できる」「閲覧数が増えると得られる原稿料+αも増加する」少年ジャンプ+インディーズ連載枠を創設” 2022年11月2日閲覧。
- ↑ 赤猫の初期話(2022年11月2日閲覧)
- ↑ 「少年ジャンプ+」2023年以降の新連載は英語版も同時公開 ヒット漫画を“世界共通の話題”へ(2022年11月2日閲覧)
- ↑ 【第91回】「インディーズ連載」から初のコミックス化!! 『ゴダイゴダイゴ』『ラーメン赤猫』作家に聞く ぶっちゃけどうなの「インディーズ連載」!?(2022年11月2日閲覧)