ジギタリス

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ジギタリスとは、ゴマノハグサ科の(はっきり言って)毒草だが、薬用ともされる。観賞用の園芸植物としても栽培される。主な毒成分はジゴトキシンだが、商品名としては「トキシン」はもろに「毒」という意味なので避けられ、「ジゴシン」「ジゴキシン」の名で流通している。このあたりの事情はトリカブト(附子)にもあり、生理学や有機化学に関わるとニヤリとすることもある。
薬用としては、強心作用・利尿作用があり、すでに四百年以上使われたというエビデンスもあるので製剤化もされており安心して使える薬だが、若い医師などは「もっといい薬がありますよ」などと避けがちである。

概要[編集]

心臓病の薬としてよく使われるが、クルト・ゲーデル[1]が「ジギタリスは毒草である」ということを知っており、当時はジゴトキシンの作用機序が知られていなかった(「効くのは分かっているけれど、作用機序がわかっていない」という薬は多い。アセチルサリチル酸などもそうである)ため、服用を断った。ところが医師と妻が共謀して料理に混ぜていたことを知り、食事を拒否した結果として栄養失調によって亡くなったという話がある。
和名は「キツネノテブクロ」だが、名称に関しては異論があり、「民衆の手袋」だとする説がある。なべつかみなども参照のこと。

参考文献[編集]

脚注[編集]

  1. 論理学者、あるいは数学基礎論学者。