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シャンピニオンの魔女
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『シャンピニオンの魔女』(シャンピニオンのまじょ)は、樋口橘による日本の漫画作品。
概要[編集]
『マンガPark』2019年10月18日から連載。
シャンピニオンとはキノコという意味を持つ。魔女狩りなどの魔女に対する迫害もある世界で、シャンピニオンの魔女とよばれるルーナを主人公とした物語が描かれる。
ストーリー[編集]
シャンピニオンの魔女と呼ばれるルーナ。人々から遠ざけられているルーナは街の少年アンリに恋をするも、アンリのためにもその恋を捨て去る。ある日、川から流れてきたリゼルを救うも、リゼルは呪いの仔と呼ばれる災害を起こす可能性のある者だった。それでもルーナは、リゼルを呪いの仔の運命から救い出すことを決意して、3年以内にリゼルに力をつけさせて黒魔女たちのテストをクリアすることにする。
登場人物[編集]
主要人物[編集]
- シャンピニオンの魔女 / ルーナ
- 本作の主人公。黒い森の毒キノコの家に住んでいる黒魔女であり、外見は若い少女ではあるが、何百年も生きている。
- 歩いたり触れたりした場所には毒キノコが生えることからシャンピニオンの魔女と呼ばれている。生えてくる毒キノコは汚染された場所に反応して毒を分解するキノコで街の人々が出した邪気が浄化されて綺麗になるが、ほとんどの人間はそのことを知らないこともあって不気味がっている。
- 毒の息や毒の皮膚をもって毒分解・浄化の力を持つ黒魔女の中でも唯一の存在。元々は成れの果てになる運命だった「呪いの仔」だったが、その運目に唯一打ち勝って、毒浄化の力を手に入れた。
- リゼ / リゼル
- 第4話終盤で登場する。本作における準主人公的立ち位置となっている。
- ナイフで刺されて川に流されていたところをルーナに助けられる。成れの果てとなる定めを背負った「呪いの仔」だが、ルーナに毒を吸い出されて浄化。ルーナの願いで黒魔女会議で処刑するべきかどうか議論され、3年以内に運命を打ち破れる素養があるかどうかを判断することになり、できなければリゼを処刑すると決定。その間は黒魔法使い参議メンバーが常にルーナとリゼを監視し、交代で抜き打ち見回り訪問してそのときに出されるテストをパスしてもらうとした。
- ルーナの魔法使い見習いとして成れの果てにならないように修行している。心に毒素をためこまないように日記にいやなことがあるとすぐに書き出している。毒がたまらないようにキノコでルーナが毒を吸い取るとその周辺の記憶もなくしてしまう。
- 口うるさいクロードのことは嫌っている。ルーナのことは当初から懐いている。白魔女の素養があるため、黒魔女式の訓練では成果が出なかったが、第14話で精霊が見えるようになる。精霊の言葉に従って歌によってチャームをかけることに成功。魔力が目覚めたのはルーナに対する恋心からであった。その恋心からアンリに嫉妬したりと不安定になるも、風の魔法使いの言葉もあって恋はかなわなくても抱きしめながら生きる決意をする。呪いの仔についての話も聞いて、自分の境遇を理解する。
- 当初は風の魔法使いの言動に反発していたものの、風の魔法使いの恋を捨て去った話を共有したりして、理解を示すようになる。そして、風の魔法使いから、魔法について教わることとなる。
- クロード
- カラスの少年。キラキラしたものが好き。
- 口は悪いが、ルーナのことを心配している。
- アンリ
- 博愛主義者の少年で女性にもモテル。ルーナが一目惚れして絵に描いたりしていたが、それが原因でアンナ本人がやつれてしまう。そのときうに絵を消すも、アンリがルーナに興味を持って交流することとなる。しかし、白魔女の家系ということもあって、クロードはルーナにアンリとこれ以上交流しないように警告。それでもルーナはアンリと交流を重ねてしまい、アンリがやつれてしまう。そのため、第4話でルーナはアンリから自身の記憶を取り出して自分のことを忘れさせた。
- 第19話で再登場。魔法が使えないが、心優しくいのは変わらずにいわれのない迫害を受けているルーナを助けて逃がしている。ルーナと初めて会ってから10年余りたっており、公務員になって妻子ができている。ルーナ以外にも上司にばれないように無実の囚人を逃がしたりしている。鳥の魔法使いの賛同者であり、白の魔法使いの家系ながら黒魔法使いの手助けをしていた。
- 牛のミノス
- ルーナと暮らしている牛型の生物。普段は二足歩行で小さい姿だが、荷物を運ぶ時などに四足歩行の普通の牛のような姿になる。
- 羊のメリノー
- 猫のシシィ
黒魔女[編集]
- 鳥の魔法使い
- クロードの主。黒魔女会議ではルーナを信じてリゼを預けることとした。
- 白魔法使いの家系ながら黒魔法使いのリーダー格。
- マクシミリアン
- 鳥の魔法使いに仕えている執事。
- 焔の魔法使い
- 沸点が低く怒りやすい。黒魔女会議では、ルーナ危険視派とされていてリゼを処刑するべきとしていた。
- 花の魔法使い / ルチアーノ
- めんどくさがりやであり、黒魔女会議ではリゼを処刑するべきとした。
- 水の魔女
- ルーナを評価しており、黒魔女会議ではルーナを信じてリゼを預けることとした。
- 石の魔女 / セーラ
- 黒魔女会議では、ルーナにリゼを預けることに反対してリゼを処刑するべきとした。死んだ猫の魔女が黒魔女会議に霊魂の姿で現れて「ルーナを信じる」と言って消えた時、焔の魔法使いが「無礼な霊魂」と非難した際には、仲間の痛ましき魂に対して言葉が乱暴すぎとたしなめている。
- 獣の魔法使い / キリル
- 黒魔女会議ではルーナを信じてリゼを預けることとした。
- 蟲の魔法使い
- 獣の魔法使いに従うことが多い。リゼの処分を決める黒魔女会議でも獣の魔法使いに従って、リゼをルーナに一時的に預けることに賛成。
- 東方の魔女
- 猫の魔女 / ドロシー
- 黒魔女狩りにより処刑されてしまった魔女。生前はルーナと交流があった。ルーナのことを当初は警戒していたものの、ルーナの悪意なき対応で心を開いた。仲間を助けるために囮になって処刑されてしまったが、黒魔女会議では霊魂となって表れてルーナのために言葉を残した。
- 鼠の魔法使い
- 猫の魔女と一緒にいた魔法使い。
- 蝙蝠の魔法使い
- 猫の魔女と一緒にいた魔法使い。
- 風の魔法使い / ギュスターヴ
- さぼり癖があり、黒魔女会議も欠席することが多い。
- 言動から周囲には尊敬されていない。リゼに対する初回審議官に選ばれてテストして、リゼがルーナに恋心を抱いていることを諫めつつも合格を出す。リゼに対して魔法を教えるなど手助けする。
- かつて暴風を起こしてしまって村を滅ぼしてしまって孤児となった。ボスに拾われて犯罪を重ねるもつかまってしまっったところ、鳥の魔法使いに保護された。
街[編集]
ルーナが時々行く街の住人達。
- 薬屋の主人 / オーギュスト・ジレ
- 街の中では比較的魔女に好意的であり、ルーナの前ではマスクは外さないものの、三月に一度ルーナが薬を納めに街を降りるときに薬の売買をしている。
- 番外編で若いころにルーナに助けられたことが判明。母親を治す薬を手に入れようと黒い森に入ったとき、ルーナに薬をもらって母親の病気が完治。これをきっかけに薬剤師となり、店を持って孫も10人できた。ルーナの薬が匿名でなくても受け入れられる日々がくることを願っている。
- 本屋の主人
- 精霊と人の間に生まれた子孫。街の人が異質なものに敏感なため、精霊の姿ではなく普段は人の姿でいる。ルーナの毒キノコについても正しい知識があり、街の人間の中では比較的魔女に好意的。ルーナが店にいる間はハーブ香を焚いて水晶を手放さないなどの警戒はしているものの、本を売ったりルーナの薬を買ったりしている。
- ランスロット
- 某国の王子。明るい性格であり、スパイ活動がばれて豚の姿にされて街をさまよっていた。ルーナに人間の姿に戻してもらうも、スパイ活動を再開して再び豚の姿にされたりしている。
用語一覧[編集]
- 黒魔女 (くろまじょ) / 黒魔導士(くろまどうし)
- 王家にも国にも属さない強い力を持つ個人主義者の魔法使い。白魔女や王家からは都合の悪い魔女とみなされており、無実の罪を着せて黒魔女狩りと称して処刑されたりもしている。
- 普通の人間より毒に耐性がある。
- 白魔女(しろまじょ) / 白魔導士(しろまどうし)
- 王家に仕えて従う魔法使い。小国ながら近隣諸国に攻め落とされずに発展した貢献者として、王家は王の正妃にして血を取り込んだ、逆に王家に属しない魔法使いは黒魔女として迫害して魔女狩りを行っている。
- 黒魔女会議(くろまじょかいぎ)
- 世界に散らばる上位実力者の一握りの黒魔女黒魔導士が重大な決議をするときに開かれる会議。
- 成れの果て(なれのはて)
- 毒の化け物であり、国一つ滅ぼすほどの被害を出す。「呪いの仔(のろいのこ)」とよばれる人間が変化してしまった姿だが、そのことは極秘にされている。
テレビアニメ[編集]
2024年12月にテレビアニメ化を発表[1]。
書籍[編集]
白泉社〈花とゆめコミックススペシャル〉より発売。
タイトル | 初版発行日 | ISBN | 備考 | サブタイトル | ||
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1 | 2020年4月25日(2020年4月20日発売) | ISBN 978-4-592-22727-4 |
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2 | 2020年12月25日(2020年12月18日発売) | ISBN 978-4-592-22748-9 |
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3 | 2021年9月25日(2021年9月17日発売) | ISBN 978-4-592-22749-6 |
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4 | 2022年8月25日(2022年8月19日発売) | ISBN 978-4-592-22869-1 |
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5 | 2023年7月25日(2023年7月20日発売) | ISBN 978-4-592-22892-9 |
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