サリーとアンの課題

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サリーとアンの課題とは、自閉を含む発達障害の診断に用いるテストである。

概要[編集]

  • 1つの部屋にサリーとアンがいます。部屋には「サリーの青い箱」と「アンの赤い箱」が置いてあります。
  • サリーはお気に入りのビー玉を「サリーの青い箱」の中にしまいました。
  • サリーは部屋から出ていきました。
  • アンは、「サリーの青い箱」からビー玉を取り出し、「アンの赤い箱」の中にしまいました。
  • アンは部屋から出ていきました。
  • サリーが部屋に戻ってきました。お気に入りのビー玉で遊ぼうとしています。
  • サリーはどこを探すでしょうか?

という質問である。
想定回答は「サリーは青い箱を探す」。なぜなら、サリーが『青い箱の青い箱』から『アンの赤い箱』へとビー玉を移動したことをサリーは知らないからである。
しかし、発達障害者は「サリーの目線」に立って考えることができず、「赤い箱を探す」と回答してしまうことが多いとされる。

補足[編集]

「そのビー玉がサリーにとってどれほどの価値があるか?」「アンはなぜ「『サリーの青い箱』からビー玉を取り出し、「『アンの赤い箱』の中にしまった」のかについての説明はない。

このテストは、受験者が「サリーの目線に立って考えられるかどうか」を問うだけのシンプルなものである。重要なのは「ビー玉が赤い箱へ移動したことをサリーが知っているかどうか」、ただそれだけであり、それ以上の説明がないのは当然である。

関連項目[編集]