ゴーウィン

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ゴーウィン(Goewin、発音:ˈɡɔɨwɪn)とは、ウェールズ神話に登場する美少女ゴエウィンと書かれることもある。王の甥にレイプされたことが、神話上で重要な意味をもつ。

生涯[編集]

マース王のための膝[編集]

ドール・ベビン生まれ。ゴーウィンは、誰もが知る美少女として育った。

グウィネズ地方の王様であるマースは、とてもすぐれた魔法使いだった。でも、魔法の力を手に入れるかわりに、汚れのない少女の膝の上に両足を置かなければならないという呪いをかけられていた。戦争のときだけは、この呪いから逃れることができた。

ゴーウィンは、マースによって選ばれ、彼女は片時も離れることなく、マースに仕えた。

強姦され処女を失う[編集]

マース王の甥である、ギルヴァエスウィは、ゴーウィンの美しい姿を目にして、一目惚れした。ギルヴァエスウィはなんとかしてゴーウィンを自分のものにしたいと思った。ギルヴァエスウィと弟グウィディオンは、マースを騙して戦争に赴かした。そして城に残ったゴーウィンを襲い、レイプしてしまった。

ゴーウィンは処女を奪われ、マースのいないあいだにさんざん辱められてしまう。ゴーウィンは、帰ってきたマースに、涙ながらに、自分が処女でなくなったことを告げた。汚れた身となったことを悲しむ彼女は、しかし、マース王からプロポーズされる。こうして彼女は王の妻となることとなった

ギルヴァエスウィとグウィディオンは捕まえられ、マース王の魔法で雄と雌のいろいろな動物に変えられ、交尾を強要された。雌にされた方は妊娠すること3回に及んだ。

また、ギルヴァエスウィたちの妹の少女アリアンロッド ()(マース王の姪)が、ゴーウィンの代わりとして王に差し出されている。しかし、処女であることを証すためマース王の魔法の杖を超えたとき、妊娠・出産してしまった。これはアリアンロッドが兄たちに犯されていたことの暗喩だともいわれるが、マース王に復讐として強姦され、妊娠してしまったことのメタファーとして捉えるべきであろう。

参考にした本[編集]

  • 池上正太(2011)『ケルト神話 Truth In Fantasy』(新紀元社)など