無限軌道

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
クローラーから転送)
ナビゲーションに移動 検索に移動

無限軌道(むげんきどう、英:Continuous track)とは、履板と呼ばれる金属製のベルトでもって、機械等を走らせるための機構である。腕時計のベルトを大きくして、中に車輪を入れて回転させ、タイヤの代わりにすると言えば分かり易いだろうか。無限軌道は、「キャタピラ」「履帯」「クローラー」等とも呼ばれる。

泥などで覆われた不整地、雪上などといった、普通のタイヤではスリップしてしまうような状態でも、キャタピラーなら走行できる。そのため、こういった場所での走行性能が求められる重機戦車レスキューロボットなどに装備される。車輪に比べると効率は落ちる分、悪路走破性を高めていると言える。接地面積の増加が大きい。

名称[編集]

一般に使われているキャタピラ及びカタピラという呼称は米国の社名だか商品名である。なお、軍事関係では履帯と呼ぶ。

日本では[編集]

なお、日本の運転免許証では、「大型特殊免許(カタピラ車に限る)」という限定条件の免許証がある。読んで字のごとく、無限軌道装備車のみしか運転できない、というもので、自衛隊内でしか取得できない。

上記のように戦車を保有する自衛隊のほか、農業用車両、雪山で活動する整備車両(スキー場などが保有)、警察等の捜索車両などに採用例がある。が、降雪シーズンのためだけにキャタピラー車を保有するのも割に合わないので、普通のタイヤを動力源とする後付けキャタピラーもある模様。

変わり種として、ヤマト運輸は、スキー用品配送用の豪雪地帯配達車として、キャタピラー車を持っているそうだ。

工作[編集]

タミヤの基本セットとかでだいぶ昔からあるが、やはり悪路走破性能の高さは模型でもよく分かる。

最近はなんか種類増えてる。

超信地旋回[編集]

無限軌道を備えた車両の独特な動きとして、左右の履帯を違う方向に回転させてその場で回頭する「超信地旋回」という機動がある。これは左右の履帯の接地面積が少ない方が抵抗が少なく回頭しやすいらしい。

余談[編集]

  • 2本の履帯を使う車両タイプの場合で、高さY[cm]の段差を乗り越えるには、長さ(ホイールベース+起動輪の半径+誘導輪の半径+2*履帯の厚み?)が4Y[cm]程はないと登れないという事が分かった。車体の重心が上がるともっと長さが必要になる。(グリップ力や駆動力は十分にあるという前提)

関連項目[編集]