キン (トキ)
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キン(?~2003年10月10日)とは、最後の日本産トキ(学:Nipponia nippon )である。
概要[編集]
1968年(昭和43年)3月、愛鳥家の宇治金太郎が保護し、保護センターで飼育される。保護した金太郎氏から「キン」と命名される。
トキは気性が荒いが、キンは飼育員の金子に良く懐いていた。保護後、1ヶ月でゲージの中で大人しくなり、半年すると、掃除中の金子に近づいてくる様になった。
宇治夫婦は、キンが保護されてから、両津市(現在の佐渡市)の宇賀神社でキンの健康を祈り、お参りを続けた。
1981年(昭和56年)、政府はトキを増やす為にトキを全羽捕獲した。
然し、トキは81年で2羽、6年で更に2羽が死亡しまい、残るはキンとミドリの雌雄ペアとなった。然し、キンは高齢であった事で繁殖が出来ず、実質死を待つのみであった。
2003年(平成15年)10月10日7時20分に、キンが死亡しているの飼育員が発見。監視カメラから6時20分に突然飛び立ち、ケージに頭をぶつけた事が記録されていた。36歳であった。
キンの解剖が行われ、死因は頭部負傷であると特定され、心臓や肺、脾臓、腎臓、肝臓、脳などの全ての臓器が摘出されて、国立環境研究所に移送後に、貯蔵された。