キリマンジャロの豹

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キリマンジャロの豹(きりまんじゃろのひょう)は、アフリカキリマンジャロ峰に関わる都市伝説

概要[編集]

「キリマンジャロの山頂に干からびたの死骸がある」という都市伝説である。アーネスト・ヘミングウェイの小説『キリマンジャロの雪』がきっかけでよく知られるようになった。

Kilimanjaro is a snow-covered mountain 19,710 feet high, and is said to be the highest mountain in Africa. Its western summit is called the Masai ‘Ngáje Ngái’ the House of God. Close to the western summit there is the dried and frozen carcass of a leopard. No one has explained what the leopard was seeking at that altitude.
(日本語訳)
キリマンジャロは高さ19710フィートの雪に覆われた山で、アフリカ大陸の最高峰と言われている。西側の頂はマサイ語で「神の家」を表す「ンガイエ・ンガイ」と呼ばれる。そのすぐ近くに、乾燥して凍結した豹の死骸がある。こんな高い場所まで豹が何を探しに登ってきたのか、説明できた者はいない。
— Ernest Hemingway、[1]

ヘミングウェイの伝記作家として知られるカーロス・ベイカーによると、この話はヘミングウェイが狩猟ガイド(アフリカでの狩猟仲間とする文献もある[2])のフィリップ・パーシヴァルから聞いた話をもとにしている。パーシヴァルによると、1926年秋、Richard Reuschという登山家がキボ峰の外輪山の火口の縁で乾燥して凍結した豹の死骸を見たという。なお、この豹は山羊を追いかけてここまで来たのだという説がある[3]

出典[編集]

  1. Ernest Hemingway 「The Snows of Kilimanjaro」『The Short Stories of Ernest Hemingway』 Scribner、1995年8月1日、463頁。ISBN 0684803348
  2. 『ヘミングウェイ大事典』 今村楯夫, 島村法夫(監修)、勉誠出版、2012年7月12日、702頁。ISBN 978-4-585-20009-3
  3. 日下洋右 『ヘミングウェイ 愛と女性の世界』 彩流社、1994年、177頁。ISBN 4-88202-310-5