キキ (魔女の宅急便)
キキは、角野栄子作の児童書「魔女の宅急便」、及び同名のスタジオジブリ映画に登場する魔女である。
人物[編集]
とあるヨーロッパの田舎に暮らす13歳の少女。髪につけた大きなリボンがトレードマーク。家族に母親のコキリ、父親のオキノ、相棒の黒猫ジジが、親戚にドーラが居る。兄弟はおらず、一人っ子。映画版では明るく活発な性格設定がなされているが、原作では根暗で恥ずかしがりやという設定である。また、映画ではショートヘアーであるが、原作ではロングヘアーである。
映画版[編集]
ある日、ラジオの天気予報にて「満月の夜になる」という言葉を耳にし、その日の夜に旅立つ決心をする。その途中、占いの修行をする年上の魔女に出会う。その後、突然の大雨に打たれ、天気予報に対し不平を言いながらも貨物列車の干草の上に降り立ち、一夜を明かす。翌日天窓を開け、右手に見える大きな街に向けて再び飛び立つ。無事にコリコの上空に到着するも、街へ降りる早々交通事故を引き起こしてしまい、警察に注意を受けてしまう。しかし「ドロボー!」という掛け声に反応した警察はどこかに行ってしまい、その隙に彼女はその場を後にした。実はこの掛け声の主こそ、後に彼女が親しくなるトンボ(原作での表記は「とんぼ」)であった。
その後、泊まる所が見つからず困っていたが、パン屋のオソノが直接届けようとしたおしゃぶりをオソノに代わって持ち主に届けたのがきっかけとなり、そのパン屋へ居候し、宅急便を開業する事になる。仕事始めで風にあおられてお届け物を落としたり、雨に降られながらもやっとの思いでニシンと南瓜の包み焼きを届けるも受け取り人からは理不尽な発言を受けたり、雨に降られたことで風邪をひいて熱を出すなど苦労の連続であったが、トンボに海岸に連れて行ってもらった事で元気を取り戻した。しかしその後3人の女の子がトンボに会いに来ると彼女は態度を突然変え、トンボを置いて一人で帰り、ベッドで落ち込んでしまう。更にその日の夕方、追い討ちを掛けるかのように魔法が弱くなってしまい、ジジとの意思疎通も不可能になってしまう(これは映画版のみの設定だったが、後に原作第5巻で取り入れられた)。何とかもう一度飛べるまいかと飛ぶ練習をするが、今度は大事なほうきが折れてしまう。