カナタに届け 沢金高校放送部

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カナタに届け 沢金高校放送部』(カナタにとどけ さわがねこうこうほうそうぶ)は、西村悠による日本ライトノベルである。イラストはあおなまさお一迅社文庫より刊行された。一迅社文庫から刊行された西村悠の作品としては『秋津楓はアたらない!』以来の4作品目(本としての数は5冊目)である。

あらすじ[編集]

沢金高校放送部は、廃部候補だったがボヤ騒ぎがさらに追い打ちをかけ、廃部が確定する。そこで放送部の存続を掛けて、部としての実績をつくるべく奔走することになる。

登場人物[編集]

笹川 敬一(ささかわ けいいち)
本作の主人公。本が人格をつくると思い、古典小説を読む趣味を持ったため、話し方が古風になった。そのため変人扱いされ、友達がなかなか作れずにいた。そんな中、放送部に自分の居場所を見つけ、そこを守ろうと奔走する。両親は留守にすることが多いが、時々電話で連絡してくれることもあり、ありがたく思っている。
日野 かなた(ひの かなた)
天然でかわいらしい外見から男子から人気は高い。しかし、天然ゆえに毒舌で空気が読めないこともしばしばある。あまり、他人と付き合うのがうまくなく、付き合いを避けてきたため、高嶺の花と思われている。笹川が久我と一緒にいると嫉妬することもある。劇などの演技力はあまり高くない。
久我 志乃(くが しの)
お嬢様にして北欧系の母を持つハーフの少女。元は放送委員(放送部ではない)だったが、人とうまくなじめず退部して生徒会書記として活動している。放送部の監視役を務めることになる。声優志望だが、実は恥ずかしがりやで上がり症なためオーディションでも逃げ出してしまったりしてしまう。そのため、笹川に上がり症を治す特訓に付き合ってもらう代わりに、放送部の放送でパーソナリティとして協力することになる。
加賀見 美香(かがみ みか)
沢金高校放送部副部長。稲田とは幼馴染。部内一のしっかり者だが、手が早く、稲田にはよく鉄拳制裁を加えている。
稲田 啓介(いなだ けいすけ)
沢金高校放送部部長。普段はぐうたらと活動して人気のある女子生徒のうわさを集める情報網を持っていたり、部室にギャルゲーの声優CDを置いていたりと、エロスに対しては煩悩を発揮する。放送経験はないと言っているが、なにやら加賀見しか知らない謎の過去があるようでラジオの音全般を管理するミキサーの役割を果たしている。
下鴨(しもがも)
沢金高校生徒会長。スイーツ中毒と言えるほどの甘いモノ好きでたびたび買収されている。生徒会長としては優秀なようで久我も慕っている。

既刊一覧[編集]

  • 2011年3月1日 初版発行 ISBN 978-4-7580-4203-1

参考文献[編集]

  • 一迅社文庫

外部リンク[編集]