カエンタケ
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カエンタケ(かえんたけ)とは、ボタンタケ科ボタンタケ目に属する子嚢菌類の一種。猛毒を持つ毒キノコとして知られる。
概要[編集]
初夏から秋にかけて立ち枯れた広葉樹の根際や地中に埋もれた倒木から発生する。主に日本、中国、ジャワ島などで見かけるが、オーストラリアで発生したという報告例もある。
その名のとおり赤色で、燃えさかる炎のような形態をしている。冬虫夏草のようにも見えるが毒性は極めて強く、触れたら皮膚が爛れるレベル。致死量はわずか3gとなっている。このため、見かけても決して触れたり口にしたりしてはならない。既に死亡例も少なからず報告されている。
このキノコを食した場合、10分後に嘔吐や下痢などの症状が出て、その後頭痛やめまいなどの症状が現れる。極めつけは肝不全や腎不全などを起こし、死に至ることも多い。回復後も言語障害や運動障害などの後遺症が残ってしまうこともある。
毒成分はマイコトキシンとして知られる、サトラトキシンHやトリコテセン類などの計6種で、触れただけで皮膚炎を起こすのはこのためである。解毒剤については未だに開発されていない。