カエル食い
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カエル食い(frog eater)
- フランス人の蔑称。
- かつて存在した職業。
1番について[編集]
ヨーロッパ人がフランス人を馬鹿にする時の蔑称。
あっしらがようやくおもしろくなってきたところへ、なんとこのアブドゥル [編注:フランス人] の野郎がはいってきやがってね、お嬢さん、おれたちに向かってどえらい剣幕でなぐりやがるんですよ。それでだれかが『この蛙食い野郎、出ていきやがれ!』とか『てめえなんざ、こぎたねえハーレムへとっとと帰っちまえ!』とかいったんでさ。するとアブドゥルがかんかんになって、『おう、蛙食いでけっこうだ――そんなイギリスのぶくぶくした詰めもののローストビーフよりゃよっぽどましだよ』といいかえしたからたまらねぇ。
— ジョン・ディクスン・カー『盲目の理髪師』(1934年、井上一夫・訳ver)
2番について[編集]
17世紀ヨーロッパに存在した職業。
ヒキガエルは危険が迫ると毒を分泌するが、当時の人たちはこの毒が体内に入ると死んでしまう、と考えていた。「カエル食い」は、カエルを食べた後に「毒が消える薬」を飲むというパフォーマンスを人前で披露し、「薬」を売りつけていた。要は、詐欺師である。日本の「ガマの油売り」に多少似ているといえよう。