ß
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ß(エスツェット[1] / Eszett)は、ドイツ語にしか出てこない謎の文字。
なお、スイスでは「SS」と表記されることもある。この表記法は、コンピュータにおいても使われることがある(キーボード・データにßという文字がない、あるいは入力が面倒である場合)。ギリシア語のβ(ベータ)とは似ているが無関係である。
蛇足[編集]
ドイツ語の文章ではよく登場する文字であるが、日本に浸透しているドイツ語の中でこの文字が入っている単語は少ない。言語オタクのトニー・ラズロによると、ドイツ語が多く取り入れられた明治から昭和の日本人たちが、ßが含まれる単語を避けてきたからと推測できるらしい[2]。
この文字が含まれるドイツ語単語の代表例としては、(○○という)名前である、という意味の"heißen"がある。"Ich heiße ***."と書けば、"My name is ***."と同じ意味になる。このように初歩的な単語にも含まれ、ドイツ語初学者でも知っておかなければならない文字である。
誤記の例[編集]
- ヴァイスシュヴァルツ - 「weiß」は白、「schwarz」は黒を意味するドイツ語なので当然「ß」が正しいが、あろうことか公式サイトのタイトルバーにて「Weiβ Schwarz」と誤表記されている。
- schwarzweiβ~霧の向こうに繋がる世界~ - 霜月はるか†Revoの楽曲。言うまでもなく「schwarzweiß」が正解。