インプリンタ

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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インプリンタとは、エンボス文字を紙に転記するための器具である。

概要[編集]

クレジットカードキャッシュカードはカード番号、氏名、有効期限、口座番号などがエンボスでカード表面に記載されている。これらの情報を1文字たりとも間違いなく紙の伝票に転記するために用いる。

現在のように信用照会端末(CAT)が普及する以前はクレジットカードが使用可能な小売店などで盛んに使用され、インプリンタにカードと売上伝票をセットし、カード番号や会員氏名などを伝票へ転写し、金額と利用者のサインを記入して期日までにカード会社へ伝票を郵送していた。またかつてのキャッシュディスペンサー・ATMも内部にインプリンタを搭載していた。

しかし情報通信技術の発達で信用照会端末がほぼ全ての小売店から大小問わないタクシー、或いは同人誌即売会に出展する個人サークルにまで普及するとインプリンタを使用する場面は激減し、目にする機会はほぼなくなった。ただし停電やCATの故障に備えてインプリンタを残している場合がある。また一部の病院では診察券の患者氏名と患者番号にエンボスを施し、氏名・番号をカルテへ転記するのにインプリンタを使用している場合がある。