イソハマグリ

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イソハマグリAtactodea striata)は、マルスダレガイ目チドリマスオガイ科の二枚貝である。ハマグリは同じ目のマルスダレガイ科に属する。

分布[編集]

印度洋・西太平洋の熱帯水域およびミクロネシアに分布[1]。日本国内では房総半島以南[2]。他に中国福建省・広東省・海南島。西沙諸島[3]。台湾[4]。ベトナム[5]

形態[編集]

三角形に近い殻は厚く、膨らみはやや大きい[2]。前縁は大きく丸いのに対し、後縁は細く、やや尖る。腹縁近くは低い同心円肋で覆われている。楯面は小さい。殻の内側は白色。内靭帯は強力な鉸歯の間に存在する。外套湾入は浅く、尖る[1]

殻の表面は白色、薄い殻皮がある。殻長3.2センチ、殻高3センチ[6]

生態[編集]

潮間帯に生息。荒い砂底に多い[1]。潮にあわせ移動する[6]

参考文献[編集]

  • 髙重博 『温帯域・浅海で見られる種の生態写真+貝殻標本 日本の貝』 誠文堂新光社、2019年1月21日。ISBN 978-4-416-51834-2
  • 『子どもと一緒に覚えたい 貝殻の名前』 秋山信彦, 吉川尚, 野口文隆(監修)、マイルスタッフ、2019年8月1日。ISBN 978-4-295-40336-4
  • 『改訂新版 世界文化生物大図鑑 貝類』 世界文化社、2004年6月15日。ISBN 4-418-04904-5
  • 奥谷喬司(編著) 『日本近海産貝類図鑑』 東海大学出版部、2017年1月30日、第二版。ISBN 978-4-486-01984-8

出典[編集]

  1. a b c 奥谷 2017, p. 1267.
  2. a b 世界文化社 2004, p. 312.
  3. 莊啟謙「中國近海帶蛤科的形容」、『海洋科學集刊』第14号1978年、 69-73頁。
  4. 巫文隆、張寶仁、李彥錚「金門貝類目録」、『貝類學報』第24号、中華民國貝類學會、2000年、 47-52頁。
  5. Nguyên Ngoc Thach 『Shells of Vietnam』 L'Informatore Piceno、2007年、384頁。ISBN 88-86070-13-3
  6. a b 『中城湾港泡瀬地区 生物ハンドブック ―海辺の生きものたち―』 香村眞徳, 立原一憲, 仲宗根幸男, 小澤宏之, 西平守孝, 新垣裕治, 赤嶺得信, 大森保(監修)、那覇港湾・空港整備事務所 中城湾港出張所、2006年、80頁。