アニソンロック
アニソンロックは、アニメ作品で使用される主題歌・挿入歌・イメージソングなどの楽曲のうち、ロック基調のものの総称[1]。
アニロックとも呼ばれる[2]。
歴史[編集]
1980年代頃より、日本のアニメ主題歌にロック調の楽曲が増え始めた。1984年放送のアニメ『北斗の拳』の主題歌であるクリスタルキング『愛をとりもどせ!!』は、当時日本で流行した歌謡曲とロックを融合しており、のちに歌謡ロックと呼ばれるジャンルを確立した。同じく『北斗の拳』の主題歌であるTOM★CAT『TOUGH BOY』は当時海外で流行していたハードロックの作風を取り入れている。
1990年代〜2000年代になり更に大流行したアニメソングの形式であり、アニメ作品から離れてロック音楽、音楽単体で楽しまれたり、ロック・フェスティバルが開催される場合もある。
海外でも人気の音楽ジャンルである。日本のシンガーLiSAは、2019年に中国・微博の「アニソンロックシンガー賞」を受賞した[3]。2020年には『炎』が「第62回日本レコード大賞」を受賞した[4]。『紅蓮華』は2020年12月に Spotify が発表した「海外で最も再生された国内アーティストの楽曲」1位[5]であり、2021年8月8日の東京五輪の閉会式でも用いられた。
ジャンルの位置づけ[編集]
近隣の音楽ジャンルに「デジタルロック」がある。
また、弾き語り、フォークロック調のアニソンもある。代表的なアーティストとしては「さユり」[6]や「美波」[7]が挙げられる。
また、方向性の近い音楽ジャンルとしては「萌えラップ」や「カワイイメタル」がある。
主なアニソンロックのアーティストやバンド[編集]
アニメ作品の主題歌を多く担当するアニソンロック専門のアーティストが存在する。 また、アニメ作品の声優がその作品の主題歌・挿入歌・イメージソングも任されることがある[8]。
等
脚注[編集]
- ↑ リスアニ (2014年). “アニソンロック2014、9月27日に川崎/CLUB CITTA’にて開催決定!”. 2022年5月27日確認。
- ↑ イベントサーチ (2016年). “アニロックフェス2016アニロック-日本史上最大級のアニメ・ロックフェス! 1日目は銀魂ライブカーニバル!二日目はナルトロックライブ!”. 2022年5月27日確認。
- ↑ モデルプレス (2022年5月27日). “LiSA「アニソンロックシンガー賞」受賞で笑顔 赤×黒のレイヤードドレスでオーラ放出WEIBOAccountFestivalinJapan 2019”. 2019年11月28日確認。
- ↑ “『レコ大』LiSA「炎」が大賞 ソロデビュー10年目の栄冠に涙 劇場版『鬼滅の刃』主題歌”. ORICON NEWS (oricon ME). (2020年12月30日) 2020年12月30日閲覧。
- ↑ “Spotifyでも「鬼滅の刃」人気 海外で最も再生された日本の曲に「紅蓮華」、アーティストはLiSA”. ITmedia (2020年12月4日). 2020年12月6日確認。
- ↑ “さユりにとって弾き語りとは原点であり、彼女自身の今を映し出しているということだ。 さユり、最新のモードで見つめ直した弾き語りという原点 凛とした歌で魅了した『ねじこぼれた僕らの“め”』レポート”. realsound (2022年2月3日). 2022年6月21日確認。
- ↑ “美波の結集した歌唱センスを感じるし、フォークからラップ、ジャズにロックとジャンルの枠にくくれないサウンドプロポーションも魅力的 美波が持つアイロニカルな批評性 新世代シンガーソングライターの“詩人”としての才能を読む”. realsound (2019年2月2日). 2022年6月21日確認。
- ↑ 「新人で歌やイベントがNGなら仕事が難しい」変わりゆく声優の現状をプロが真剣討論 エキサイトレビュー 2015年5月11日、同12月1日閲覧
- ↑ “アニメソングやアイドルソングを数多く手がけるなどバラエティに富んだ作風でも知られているが、彼のセンスがもっとも発揮されるのはロックテイストの楽曲 【Creators Search】LiSA、天晴れ!原宿ら手がける堀江晶太、アイドル・アニソンからロックまで幅広い層にアピール”. oricon (2019年5月19日). 2022年6月21日確認。