アクタージュ act-age

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アクタージュ act-age』は、原作・マツキタツヤ、作画・宇佐崎しろによる日本漫画作品。『週刊少年ジャンプ』にて2018年1月22日から連載が開始された。大人の事情で2020年8月11日に連載が終了した[1]映画製作をテーマとした作品。「鬼才」の映画監督と、女優を目指す「異才」の少女の出会いを描く。

制作の経緯[編集]

原作担当のマツキタツヤは、映画畑出身である[2]2016年に「松木達哉」名義で本作品の原型となる「阿佐ヶ谷芸術高校映像科へようこそ」を「第2回 ストキンPro」に応募し、準キングを受賞した。明くる2017年、この原作に、当時18歳だった若手漫画家・宇佐崎しろが作画をつけ、これが『週刊少年ジャンプ』2017年9号に掲載された。

そして、2018年、『BOZEBEATS』に続くジャンプ創刊50周年新連載企画第2弾として『週刊少年ジャンプ』における連載が決定した。

ストーリー[編集]

scene1. 夜凪景[編集]

女優を目指す女子高生、夜凪景は、大手芸能事務所スターズの開催する「俳優発掘オーディション」第5次審査まで進む。一度はその審査で落とされるものの、映画監督・黒山墨字の後押しで、辞退した候補赤井ヒカリに代わって最終審査に出られることとなる。

景は、「メソッド演技」という特殊な演技を極めていた。これは自分の記憶を再現することで真実味のある演技を実現するというものである。この演技に否定的なスターズの社長、星ありさによってグランプリ受賞者は別の候補になるも、景は黒山から映画制作に参加しないかと勧誘される。

scene2. 初仕事[編集]

景は黒山のことを「AVの監督なのではないかと」疑い警戒するも、強引にスタジオに連れて行かれる。黒山の会社「スタジオ大黒天」は、新発売のシチュー製品のウェブCM制作を引き受けていた。そして、その主演に景を使うという。景は「メソッド演技」を用い、この仕事を成功させる。

scene3. ステージ2[編集]

黒山は景をネットプライム配信の時代劇ドラマのエキストラとして撮影に加わらせる。大名行列の前に飛び出して武士に惨殺される幼女を見殺しにする大勢の町人の一人という役である。が、エキストラなのにも関わらず景は、感情移入のあまり脚本を変えて武士を倒してしまい、そのドラマの監督から「役者にとって台本は絶対」とたしなめられる。

登場キャラクター[編集]

主人公[編集]

夜凪 景(よなぎ けい)
女優志望の美少女。女子高生。父に捨てられ母は病死しており、弟妹とともに貧困に苦しんでいる。スタジオ大黒天に所属する俳優となる。

スタジオ大黒天[編集]

黒山 墨字(くろやま すみじ)
「スタジオ大黒天」の映画監督。無精ひげを生やしている。カンヌ国際映画祭・ベルリン国際映画祭・ベネチア国際映画祭すべてに入賞しているが、国内ではあまり有名ではない。
ひいらぎ ゆき(ひいらぎ ゆき)
若い女性。「スタジオ大黒天」の「美人制作」。読切版では女子高生時代のことが描かれている。

夜凪家[編集]

夜凪 ルイ(よなぎ るい)
景の幼い弟。レイとは双子。
夜凪 レイ(よなぎ るい)
景の幼い妹。ルイとは双子。

スターズ[編集]

星 アキラ(ほし あきら)
芸能事務所スターズに所属するイケメン俳優。18歳。日曜朝の特撮番組「ウルトラ仮面」の主演。
星 アリサ(ほし ありさ)
芸能事務所スターズの社長。54歳。かつては自身も女優だった。スターは実力とは無関係に「作り出すもの」だという信念をもつ。
清水
スターズの職員と思われるスーツを着た男性。アリサから名前を「スミス」と呼び間違えられている。

俳優発掘オーディション参加者[編集]

赤井 ヒカリ(あかい ひかり)
黒髪ショートの清楚系美人。長い劇団経験を有し、俳優発掘オーディションの最終審査に進むも、景の演技を見て「本物」にはなれないと感じ審査を辞退する。
桃野 アイ(ももの あい)
15歳の少女。雑誌『CamCam』専属モデル。俳優発掘オーディションの最終審査に参加。スターズの審査を「顔しか見ていない」と評し、「一番カワイイ私の独壇場」だと内心で思っていた。
和歌月 千(わかつき せん)
16歳の少女。劇団「剣崎アクションクラブ」所属。俳優発掘オーディションの最終審査に参加。
神谷 悠(かみや ゆう)
18歳の少女。劇団「想」所属。俳優発掘オーディションの最終審査に参加。

高校[編集]

陸上部の男子部員たち
2話で景の身体能力を見て、陸上部に勧誘しようとするも諦める。

時代劇ドラマの関係者[編集]

監督
ネットプライム配信の時代劇ドラマの監督。
少女
武士に殺される役を演じる幼い少女。

読切版「阿佐ヶ谷芸術高校映像科へようこそ」[編集]

2017年1月30日発売の『週刊少年ジャンプ』9号に掲載[3]。個人制作のドキュメンタリー作家を目指す主人公の女子高生「柊雪」が、芸術家を養成する阿佐ヶ谷芸術高校に入学し、主役の教師が単館系の映画監督「黒山墨字」と出会う。

脚注[編集]

外部リンク[編集]