よみもの:エンニュース/長崎県で約100年ぶりにスナヤツメ南方種が見つかる

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【2023年6月22日】スナヤツメ南方種が100年ぶりに長崎県で発見された事が学術誌「Ichthy, Natural History of Fishes of Japan」内で発表された。

スナヤツメ南方種は、ヤツメウナギ目ヤツメウナギ科に属する広義の魚類である。元々は「スナヤツメ」とされていたが、遺伝的の結果北方種と南方種に分かれると判明した。

1914年発行の「長崎県産魚類の標本目録中」に「スナヤツメ」として記録されているが、この記録を最後にスナヤツメ南方種は長崎県から発見されることがなく、長崎県のレッドリスト2022では、スナヤツメ南方種が「絶滅種(EX)」と評価されている。

また、標本も長崎市へ投下された原子爆弾によって消滅してしまっている。

しかし、2015年と2022年に長崎県西海市でヤツメウナギが発見され、この個体の形態及び遺伝子を調査した結果、スナヤツメ南方種であると判明し、県内での約100年ぶりの再発見となった。

捕獲された2個体は、東北~近畿地方で記録されたスナヤツメ類よりも、吻の長さと鰓孔前長が短く、尾部が長いという特徴があることから、地理的変異の可能性があり、形態学や統地理学的な研究が必要とされる。

長崎県の担当者はKTNテレビの取材に対し「重要な情報。生息できる環境があるなら貴重で残していきたい。絶滅種としては見直す対象になるだろう」と回答している。

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