むげんのサーカス

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むげんのサーカス
ジャンル ホラー
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むげんのサーカス』は、日本の漫画家である久世みずきによる漫画作品。2011年『ちゃおデラックスホラー冬号』(小学館)掲載。後に、『地獄の迷宮』のアンソロジーの1つとして収録された。

あらすじ[編集]

霧野遠子は友人たちと共に、謎のサーカスに閉じ込められた。そこで出会った少年、セイによると、今いる場所は異次元の世界で、元の世界に帰るためには、ピエロを喜ばせるしかないという。そして、死のサーカスが始まった。

登場人物[編集]

霧野遠子(きりの とおこ)
本作の主人公。友人たちと共にデパートにいたはずが気がつくと異次元のサーカスに来ていた。
おとなしさとトロさが災いして、友人たちからはトロ子と呼ばれているが非常に心優しい性格。その優しさは3年間もサーカスに閉じ込められているセイや焼死した愛良のために涙を流し、友人たちがいなくなっていく中、帰れるチャンスを得ながらもセイを優先し、黒幕であったセイを改心させる。
気づくと病院に入院しており、友人たちも全員無事だったことから夢だと思うが右手の甲にサーカスでの火傷が残っていたことと同じ病院にセイが入院していたことから夢ではないことを知る。
宮本怜音(みやもと れね)
遠子の友人。ボーイッシュな少女。
遠子に苛立つことが多いが遠子が火の輪くぐりをやらされそうになった際には動揺した。愛良が焼死し、海澄が脱出した後、遠子に別の出口を探せに行かせ、セイを襲うことで脱出用の扉を出そうとするもピエロは反応しなかった為、最後の手段として「首にロープと腰に命綱を付けた状態で綱渡りを行い、その状態から偽装死を演じる」策を行うもセイの手で本当に首吊り死体にされてしまう。
新山愛良(にいやま あいら)
遠子の友人。
遠子に玉乗りをやらせ、それが駄目だと火の輪くぐりを無理やりやらせようとするがセイの手で自身が火の輪で炎上・焼死してしまう。
原海澄(はら みすみ)
遠子の友人。
遠子がトロ子と呼ばれている理由をセイに説明した。黒幕の正体に気づかぬまま、愛良の死で発生した脱出用扉に逸早く飛び込んで姿を消す。
セイ
異次元のサーカスに3年間も閉じ込められている少年。遠子たちにサーカスの仕組みを説明した。
その正体は3年前にいじめで人間不信になって自殺未遂した少年で異次元サーカスの黒幕。脱出用の扉も偽物であり、最後の標的である遠子にも扉を使わせようとするが自分よりも他者を優先した遠子の優しさに心打たれ、遠子を解放。遠子が目覚める少し前に自身も目覚めた。
ピエロ
異次元サーカスのピエロ。
常に観客席に座っており、人形のように動かないが、人の死を見た際には大笑いし、1人用の脱出用扉を発生させる。

書誌情報[編集]

  • 『地獄の迷宮』小学館ちゃおコミックス全1巻に収録。
    1. 2011年07月29日発売 ISBN 978-4-09-133890-7