ちゅーぱらだいす
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『ちゅーぱらだいす』(CHUPARADISE)は、相原あきらによる日本のライトノベル作品。イラストはみこ。
概要[編集]
2015年10月にMF文庫Jから刊行。電撃文庫などでライトノベルを刊行してきた相原あきらによるMF文庫Jでの初ライトノベル作品。
ストーリー[編集]
棚畠在人は、女の子に間違われることもある男子高校生。幼馴染の新月まひるからも男扱いされない日々が続いていた。男らしくなろうと手に取った本を開いてみると魔法陣からキス神様が現れて在人に女の子5人とキスしなければ女の子になってしまう呪いをかけられる。そのため、在人は密かに想いを寄せていた水生メルに告白してキスしようとしたが、告白した後にいつも弄ってくる先輩に見つかって逃げている途中に、事故で加瀬緋奈美とキスしてしまう。そして、緋奈美から結婚を申し込まれるのだった。
登場人物[編集]
- 棚畠 在人(たなばた ありと)
- 本作の主人公。一年A組。男子高校生だが、初対面の相手に女の子に間違われることも多く、男らしくなりたいと思っている。そのため、中学のころに親戚の叔父さんに正流合気柔拳法(せいりゅうあいきじゅうけんぽう)という武術を習っていたことがあり、そこそこ強い。叔父さんが海外に行ったことで武術習うのは終わったが、結局周囲に男として見られずにいる。
- 古書店で『実践ビジネス魔術 スキの望みを叶える魔法〜着脱式男らしさ〜』という本を見つけ、家で本を開けると魔法陣から手のひらサイズの女の子が出てくる。その女の子はキス神様であり、五人の女の子とキスしなければ在人が女の子になってしまうという呪いをかけられる。呪いによってキスした相手は非常に大きな快楽を得るため、何度でも在人とキスしたくなるようになる。
- 呪いにかかったことでキスしなければいけなくなり、片思いしていた水生とキスしようと告白するための相談をまひるにする。すると、まひるにメルの友人の緋奈美を紹介された。そして、在人に好印象を持ったことで緋奈美に放課後にメルと二人きりになれるようにセッティングしうてもらう。夕陽先輩たちに追いかけられてしまい、水生に好きだと告白したものの逃げる。その途中でもつれって緋奈美とキスしてしまうのだった。そして、緋奈美はキスした相手と結婚しなければと在人に結婚を申し込んでくるのだった。
- メルと一緒に出かけたときに在人は、メルから自分は嫌われたくないから優しくしているだけの恥ずかしい子だと告白される。それでも、在人はメルがよく頑張っていると受け入れる。そのことを嬉しく思ったメルは、在人が転倒して気絶した時に目覚めると思ってキスするのだった。
- 三人目のキスの相手として夕陽先輩とキスするために夕陽を呼び出す。そして、可愛い服を着る代わりに夕陽にキスをさせてもらった。そのときに夕陽が自分の身長が高くてからかわれたのがコンプレックスで在人みたいに可愛くなりたかったと言われる。そして、在人に女の子として意識されるのがうれしくて困らせてしまったと自己嫌悪する夕陽に優しい言葉をかけて再びキスするのだった。
- 五十鈴にプリクラを撮りたいと言われて連れて行かれた時に五十鈴が男に絡まれる。そこで、在人は男を気絶させたときに少し出血したときに五十鈴に絆創膏を張ってもらう。そのときに五十鈴にキスされ、四人目のキスの相手となった。
- 在人のキスシーンを目撃してから、まひるが在人を避けるようになる。そして、キスしたら今までの関係でいられないと思い悩むまひるに対して、まひると別れたくないとキスを迫る。そして、五人目のキスの相手としてまひるとキスをして新しい関係を築くことになった。
- 五人とキスをしたが、キス神様の力が足りなくて呪いを解くことができないでいた。キス神様自身も消えかかっており、キス神様を助けるために行動を起こすことになる。そして、今までキスした五人の女の子を呼び出して目の前で全員にキスをする。そして、みんなにキス神様が見えるほどの力が戻って今までのことを五人に全て告白するのだった。キス神様によって呪いは解かれたが、縁も同時に消えたためにキス神様は消えようとしていた。そのため、キス神様とキスすることでキス神様の消滅を防いだが、キスシーンが強制的に発生する呪いがかけられるのだった。
- 新月 まひる(にいづき まひる)
- 在人の幼馴染の女の子。在人のことを兄妹のように思っており、在人のことを異性として意識していない。そのため、下着姿で隣の家からベランダ越しにやってきたりする。朝はいつも在人に起こされている。
- 在人が緋奈美とキスするのを目撃してから段々と心の中がモヤモヤするようになる。自分の中でもどういう感情なのか整理がつかず、在人を避けるようになってしまう。キスしたら特別な絆がなくなってしまうと恐怖する中で、在人にキスしようと迫られる。そして、在人と新しい関係となったのだった。
- 加瀬 緋奈美(かせ ひなみ)
- まひるの親友。ソフト部の一年生。D組。
- まひるにメルのことが好きな男子がいると聞いて、在人がメルにふさわしいかどうか確認する。そして、在人に好印象をもったことで二人がカップルになれるようにメルと在人が放課後に一緒になれるようにセッティングする。そして陰からまひると一緒に在人を観察していたが、メルに好きだと告白したものの先輩たちに追いかけられて逃げてきた在人と体育用具小屋でぶつかって事故でキスしてしまう。そして、家が大きな旧家でしきたりが厳しいからとおばあ様のいう通りにキスした相手と結婚しなければと、在人に結婚を申し込む。
- 水生 メル(みずお メル)
- 緋奈美の友達。ソフト部の一年生。D組。先輩から隠れていた在人を図書準備室の奥に匿って笑顔で在人のことを一緒にいても安心できる人と言ったことで、在人は自分が頼られたと感じて男らしく思ってくれたとメルに想いを寄せるようになる。
- 図書委員じゃないが、クラスの図書委員に頼まれて図書委員の仕事をやっている。男子のことは苦手だが、在人のことは大丈夫。
- 自分のことを人に嫌われたくないからみんなに優しくしている恥ずかしい子と思っている。在人と一緒に出かけたときにそのことを打ち明けるも、在人に何も悪くないと言われて顔を赤くする。その後、在人が転倒して気絶した時に目覚めるのではないかと思って在人にキスをした。そして、在人に好きだと言われたことが嬉しく、私が嫌われたくない子だと聞いても受け入れてくれて嬉しかったと返事をするのだった。
- 来栖 夕陽(くるす ゆうひ)
- 在人の先輩。在人のことを「アーリーちゃん」と呼んでマスコットのようにいじってくる先輩の代表格。長身の巨乳。
- 在人に呼び出されてキスさせてくださいとお願いされる。そのときに女性用下着も含めて可愛い服にこの場で着替えてくれたらキスさせてあげると約束する。そして、在人のかわいい服を堪能した後に在人にキスされる。そして、自分の長身を小さいころからからかわれたことで在人のように可愛くなりたかったと打ち明ける。そして、在人を追いかけると恥ずかしがって逃げたりしたことで、女の子として意識されるのがうれしくて恥ずかしく困った顔を見てみたくなったと言うのだった。そして、自分が最低だと自己嫌悪するも在人に「余裕の態度で僕を右往左往させて困らせる先輩素敵だと思う」と言われて、在人のことをさらに好きになるのだった。
- 金谷 五十鈴(かなや いすず)
- 在人が『実践ビジネス魔術 スキの望みを叶える魔法〜着脱式男らしさ〜』を手に入れた古書店で出会った女の子。だが、五十鈴自身はそのことを知らなかった。その後、路地裏で猫を虐待していた少年たちを助けたときに在人と知り合う。当初は在人のことを女の子と勘違いしていたが、在人がメルと一緒に出かけたときに再会して男の子だと知る。
- 悪戯好きで素直になれないところがある。在人と一緒にプリクラが撮りたいということも素直にいえなかったが、男に絡まれたところを在人に助けられて、素直に友達になりたいからプリクラを一緒に取りたいと言うのだった。そして、プリクラを撮らなかった在人と代わりにキスするのだった。
- キス神様
- 在人が古書店で見つけた『実践ビジネス魔術 スキの望みを叶える魔法〜着脱式男らしさ〜』という本の魔法陣から出てきた手の平サイズの女の子。キスの神様。
- 在人が女の子とキスするようにと迫る。そして、五人の女の子とキスしなければ在人が女の子になってしまうという呪いを在人にかけて、在人がキスした相手は非常に大きな快楽を得るため、何度でも在人とキスしたくなるようにした。
- 在人が五人の女のことキスをしたことで呪いを解こうとしたが、力が足りなくて失敗してしまう。そして、この世界に存在するだけの力もなくなってきており、在人に謝罪。在人が呼び出してくれたことを感謝を伝えたところ、在人がキス神様を助けるために行動。在人が五人の女の子を呼び出して連続でキスしたことで、キス神様としての力を取り戻して在人の呪いを解いた。在人との縁も切れてキス神様は消えようとしていたが、それを嫌だと言う在人にキスをして強制的にキスシーンが発生する呪いをかけることで存在し続けることとなった。
- MF文庫J編集部ブログではギャグ要員と紹介されている[1]。
- キョウイチ
- 在人ガメルと出かけたときに言い寄ってきた男。五十鈴に可愛い子がいると聞いて、在人を女だと思って口説くも男だと知ってショックを受ける。そして、在人にべたべた触れたことを気持ち悪がっておう吐してしまう。
単行本[編集]
MF文庫J(メディアファクトリー)より刊行。
タイトル | 初版発行日 | ISBN | その他 |
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ちゅーぱらだいす | 2015年10月31日(2015年10月23日発売) | ISBN 978-4-04-067781-1 |