ちびくろサンボ
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ちびくろサンボとは、ヘレン・バナマンが記して有名になった童話。
概要[編集]
『古事記』にあるイザナギのような「冥界からの脱出」譚のパターンの民話のひとつ。
グルカ人の少年「ちびくろサンボ」(ドラヴィダ系であるため、「黒(ダスユ)」と呼ばれて下層階級とされた)が深い森を通過しようとして四頭の虎と遭遇し、「赤い上着」「青いズボン」「紫の靴」「緑色の傘」を奪われたが、虎が仲違いをしてギーになってしまったので、それを収穫してパンケーキ(おそらくはチャパティ)にして169 枚も食べた、というもの。
人間生活との関わり・利用[編集]
アメリカの俗語で「あれこれ、くどくど言って、話の本質をごまかす」ことを「マンボ・ジャンボ」という(映画『十二人の怒れる男』などを参照のこと)ため、この物語を「アフロ・アメリカンに対する差別」と主張する定型発達者の一団がおり、この動きに乗っかったマスコミによって絶版に追いこまれた。
ところが、チベット諸語のひとつ、シェルパ語では「サンゴ」は「優れた」、「ジャンボ」も一般的な男名前、「マンボ」は「たくさん」「豊かな」の意であり、ダージリン、シムラ、マイソール、カシミールでは一般的な名前であるという。
参考文献[編集]
- 径書房編集部編『『ちびくろサンボ』絶版を考える』(1990)
関連作品[編集]
- 『十二人の怒れる男』