ざるそば(かわいい)
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『ざるそば(かわいい)』は、つちせ八十八による日本のライトノベル作品。イラストは憂姫はぐれ。
概要[編集]
第11回MF文庫Jライトノベル新人賞で優秀賞を受賞。2015年12月よりMF文庫Jから発売。発売後すぐに重版がかかっている[1]。
究極の麺類系ラブコメディをうたっており、麺類を自称する女の子とのカオスなラブコメとなっている。
ストーリー[編集]
出前そばを頼んだ笹岡光太郎に人類ならぬ麺類という女の子姫ノ宮ざるそばがやってくる。
登場人物[編集]
主要人物[編集]
- 笹岡 光太郎(ささおか こうたろう)
- 本作の主人公。そばの出前を頼んだところ、麺類寄りの魔法少女というざるそばが家にやってくる。麺類ということで混乱しつつも、ざるそばのことを可愛いと思う。そして、スポンサー契約を解除されて麺類を辞めさせられそうになったざるそばのために代わりのスポンサーを探すことにする。
- ルナの紹介で野乃夏の所属する悪の秘密結社にスポンサーとなってもらうための試験を受けることになったざるそばに協力することになる。ざるそばは一度は面接に落ちてしまうが、再度チャンスをもらったことで次の試験の海水浴に来たお客に一日三百食ざるそばを売るというものに協力する。そこでざるそばとカップルコンテストに出ることになるが、キスをすることになったところで突き飛ばされて病院に行くことになっている。
- 幼なじみの野乃夏が高校野球のヒーローとして活躍した兄の応援に付き合わしたことで甲子園の観戦が趣味となっている。そして、悪の秘密結社による三度目の試験としてざるそばと甲子園に行くことになる。そこで麺類補完戦争が起こって球場全体が麺類化してしまう。そこで、麺類であるざるそばをかわいいと全面的に受け入れると告白。そして、ざるそばとキスをするようになる関係となった。
- 姫ノ宮 ざるそば(ひめのみや ざるそば)
- 本作のメインヒロイン。15歳。スリーサイズはB87・W54・H81。自称麺類寄りの魔法少女。黒髪ロング。ロリ巨乳。
- 父親によってざるそばに改造。わりばしを魔法ステッキとしており、髪の先端からざるそばを出せる。胸リボンは海苔で、つばがそばつゆとなっている。
- 姫神そば庵(ひめがみそばあん)というスポンサーの元で魔法少女をしていたが、そばの出前を頼んだ光太郎の家でそばを出したところでスポンサー契約を撤回されてしまう。そして、除名処分となったざるそばを麺類でなくすためにやってきたMIBにロンギヌスの槍で食べられそうになるも、光太郎が代わりのスポンサーを探すと言ったことで、麺類機密に関する記憶を封印されたうえで三日間の猶予をもらう。
- 野乃夏の所属する悪の秘密結社にスポンサーになってもらうために面接を受ける。面接に落ちるも真の首領によってもう一度チャンスをもらう。次の試験では海水浴に来たお客に一日三百食ざるそばを売ることになる。そこで、光太郎とカップルコンテストに出ることになるも、キスをすることになって光太郎を突き飛ばしてしまって目標を達成できずに試験を失敗している。
- 突き飛ばしたことに責任を感じて家を出て公園で野宿しようとする。そこでナンパされていたところに光太郎が駆け付ける。そして、再び家に戻ることになった。そして、悪の秘密結社による三度めの試験として光太郎と甲子園に行くことになる。そこで麺類補完戦争が起こって球場全体が麺類化してしまう。しかし、麺類であるざるそばを全面的に受け入れると光太郎に告白される。そして、一般麺類としてロンギヌスの槍で現れた父親と光太郎の近くの家で暮らすことにした。
- 恥ずかしがり屋。自分は麺類で人類的な魅力がないと思っているが、かなり魅力的な美少女。
- ルナシー・ルナ
- 自称「月と真実の魔法少女」。金髪ツインテール。竹そば堂がスポンサーとなっている。貧乳で、ざるそばの巨乳をよく羨ましがっている。
- MIBが去った後に光太郎の部屋にやってくる。不審者のような振る舞いなため、光太郎に警戒される。光太郎のロンギヌスの槍を手に入れたがっていたが、一旦引いて「佐藤そば処」を紹介して立ち去る。
- 海の家に試験にやってきた光太郎とざるそばの前に再び姿を現す。そして、海の家の許可をもらっていなかったため撤収の危機に陥っていたところで地方公務員のおじさんを洗脳して助けた。その夜にナンパ男を魔法でレーザーをブッ飛ばしたところ、夢因子(ドリーミイ・ファクト)が切れてしまってコスチューム維持ができなくなって全裸で体育座りをして泣いていたところで光太郎に会う。そして、光太郎に服を借りている。
- 麺類的な世界を変えようとしており、策略によって甲子園にてロンギヌスの槍を手に入れる。そして自分にロンギヌスの槍を突き刺したことで、姫ノ宮粉彦が現れている。粉彦に自分を出しただけでは麺類的な世界は変わらないと言われて、麺類的な世界を変えるためにその後も戦い続けることにした。
- 真実の月鏡(ミラー・オブ・エイボス)
- ルナの使う魔法。真実を教えてくれるが、一回使うとしばらくは使えない。
- 佐藤 野乃夏(さとう ののか)
- 光太郎の幼馴染の少女。関西弁で話す。十年前に引っ越して光太郎と別れた。ルナに「佐藤そば処」を紹介してもらって光太郎とざるそばが訪ねたところで再会する。
- 引っ越した後に両親が離婚して父親についていったが、父親と共に「佐藤そば処」を開いた。しかし、父親は夜逃げして借金のかたに悪の秘密結社の戦闘員エヌにされた。だが、早苗ちゃんという友達とプールや甲子園に行くなど悲惨な状況ではないらしい。
- ざるそばが悪の秘密結社の試験に合格できるように色々とサポートする。
その他[編集]
- MIB
- 姫神そば庵から契約を打ち切られたことで麺類スポンサーを失って除名処分となったざるそばをロンギヌスの槍で麺類から人類にさせるために光太郎の家にやってくる。光太郎が代わりのスポンサーを見つけると言ったため、麺類機密に関する記憶を封印して三日間の猶予を与えた。
- タケシ
- 笹岡の隣の部屋に住む大学生。
- 姫ノ宮 粉彦(ひめのみや こなひこ)
- ざるそばの父親。量子物理学者。INCの委員長。
- 15年前に難産で危篤状態だった妻のために娘の早く名前を決めようとしたところ、妻に間違えてざるそばと書いた出前注文メモを出してしまう。すると「いい名前ね」と賛成されたことでそのまま出生届を出した。娘が5歳の時にざるそばという名前は不適切だと気づいて、身も心もざるそばにすればいいと麺類に改造。世界を魔法少女教会《マジカル・エイボス(INC)》や悪の秘密結社《ブラック・エイボス》を作ることによって麺類でも幸せに生きていけるようにしようと考える。それでも駄目な場合は麺類補完戦争が起こって全人類をざるそばにすることで娘が幸せに生きていけると考えて準備した。
- ざるそばという名前を娘につけたということで、光太郎に殴られる。その後、光太郎にざるそばを幸せにしてくれと託す。
- 真の首領(エイボス・ロード)
- 野乃夏の所属する悪の秘密結社のボス。
用語一覧[編集]
- 魔法少女
- 魔法少女教会《マジカル・エイボス(INC)》に認定された魔法を使える正義の味方。広告費を払ってもらえる麺類スポンサーがいることが魔法少女の条件。スポンサーは毎月十万円以上の広告費と、麺類的事業を営む法人であることが条件。
- ロンギヌスの槍
- 麺類を人類にする槍。
- 麺類補完戦争(ソバゲルドン)
- 姫ノ宮ざるそばが麺類要素を否定されたと感じて「麺類否定指数」が上がった時に起こる。
単行本[編集]
MF文庫J(メディアファクトリー)より刊行。
タイトル | 初版発行日 | ISBN | その他 | サブタイトル | ||
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ざるそば(かわいい) | 2015年12月31日(2015年12月25日発売) | ISBN 978-4-04-068013-2 |
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