お犬子供(おいぬこども)とは、江戸城大奥に仕える最下級の女中のことである。大奥の御錠口、お三の間の雑務などを職務とし、御目見え以下でお三の間より奥に進むことは許されなかった。大奥から正式な食事すら支給されず、上級の女中の残飯に群がるようにしてそれを食事にしたとされ、そのためこのような職名が名付けられたという逸話がある。