あくまでも、妹が欲しいんです。
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『あくまでも、妹が欲しいんです。』(あくまでも、いもうとがほしいんです。)は、水無瀬さんごによる日本のライトノベル作品。イラストは犬洞あん。
概要[編集]
2012年4月20日に一迅社文庫より刊行されたライトノベル作品。美少女文庫などでジュブナイルポルノ作品を中心に書いていた水無瀬さんごによる初の一般ライトノベル作品となる。
ストーリー[編集]
無類の妹好きの男子高校生二宮シンヤ。ある日、窓から入ってきた悪魔のリリンに願い事を叶えてくれると言われて、妹を二人作るのだった。
登場キャラクター[編集]
- 二宮 シンヤ(にのみや シンヤ)
- 本作の主人公。高校三年生の男子。生活に支障をきたすレベルの妹好きだが、実際の妹はいない。それが生じて妹系専門のイラストレーターとなっている。両親は共働きで、父親は戦場カメラマンで母親はそれに付いてっているサバイバル生活を送っている。
- ある日、現れた悪魔のリリンに妹が欲しいという願い事を言ったことで、レイとカインという二人の妹ができる。そしてリリンも加えて四人で暮らすことになった。そして、変態的な趣向を満たしつつも楽しく暮らしていく。
- 幼なじみのしおりの指摘で妹たちがどこから来たのかという真実をリリンから聞く。そして、悪魔の世界から条件に合うものを選んで記憶を改竄して連れてきたということを知る。そして、三番目の願いで妹がいなかったことにしたのだった。
- アルプが現れて人間のカインとレインを見つけ出して妹にすることにする。そうして、カインとレインの元に行こうとしたところで二人の両親が難病におかされていることを知る。その原因である懲罰部隊を倒しに行こうとするが、懲罰部隊は自分の妹がいなかったことにするという願いのために飛ばされてしまった悪魔のカインとレインだった。二人を助けるために悪魔のカインとレインを再び妹にすることになる。そして、悪魔のカインとレインに加えてリリンも一緒に妹として暮らしていくことになった。
- リリン
- 17歳の悪魔。悪魔系魔法学校を卒業した見習い悪魔。あまり、頭はよくないアホの娘。巨乳でナイスバディ。
- 上司に言われてシンヤの元に願い事を叶えるに行く。残り一か月の期間以内に自分が叶えることのできる残り三つの願い事で実績を残して、懲罰部隊に入れられることを阻止しようとしている。だが、シンヤが妹が二人欲しいという願いを言ったことで叶えられる願い事が残り一つとなってしまい、しょうもない願いを叶えたせいでみんなを幸せにするための実績がつくれないと泣いてしまう。そして、シンヤが残り一つの願いを責任をもって引き受けると言ったことで泣きやみ、願いを消費するまでとりあえず妹として一緒に暮らすことにする。
- シンヤと同じクラスに転入して高校に通う。そこで遊びながらも暮らしていたが、しおりの指摘で妹は悪魔の世界から条件に合うものを選んで記憶を改竄して連れてきたということを話す。それを聞いたシンヤが三番目の願いで妹がいなかったことにしたことで、消えた。
- シンヤの願い事を叶えた後は炭鉱送りになっていた。その後、人間のカインとレインを見つけ出してシンヤの妹にすることに協力することとなる。
- シンヤのことはお兄様と呼ぶ。
- 二宮 カイン(にのみや カイン)
- シンヤが願ったことで現れた妹。ツインテールでツンデレ。シンヤのことは「バカ兄」、「クソ兄」などと呼ぶ。巨乳。
- カレーは甘口でないと食べられない。元陸上部のエースだが、しばらく走れなくなっていた。それでも徐々に調子を取り戻していく。練習の最中に転んで、シンヤに看病される。それから、シンに対してツン成分だけでなく、デレ成分も出てくるようになる。暑い中でも走り続けるなどパワフル。シンヤたちと違和感なく暮らしていたが、しおりの指摘を受けてシンヤが三番目の願いで妹がいなかったことにしたため、姿を消した。
- 二宮 レイン(にのみや レイン)
- シンヤが願ったことで現れた妹。中学生っぽい幼い見た目ながら落ち着いた性格をしている。寡黙で冷静な可愛らしい女の子。シンヤのことは、「おにぃ」と呼ぶ。
- 悪戯好きなところもあり、シンヤがカインの入浴中に浴室に入るように仕組んだりもしている。シンヤたちと違和感なく暮らしていたが、しおりの指摘を受けてシンヤが三番目の願いで妹がいなかったことにしたため、姿を消した。
- 風屋 しおり(かぜや しおり)
- シンヤの幼馴染の少女。シンヤとは幼稚園の頃からの付き合いで、アルプの影響で記憶も変わっていなかったことからシンヤに妹がいることがおかしいと指摘する。そこで、妹は悪魔の世界から条件に合うものを選んで記憶を改竄して連れてきたということを聞いたことでこんなことをやめなさいとシンヤに言うのだった。
- リリンたちが消えた後に、引っ越しの事前準備ということでシンヤと一緒に暮らす。その後、自分の担当悪魔であるアルプが現れて、シンヤたちを傷つけた責任を取らせるとして人間のカインとレインを見つけ出して妹にすることに協力させる。
- 母親は生まれつき病弱で介護が必要だった。最近になって原因が分かって臓器移植の相手も見つかり、回復してリハビリ中となっている。
- アルプ
- しおりと姿かたちが同じの悪魔。しおりと対応している悪魔であり、リリンの上司。
- リリンがいなくなった後に、シンヤとしおりの前に姿を現す。そして、リリンが炭鉱送りになったことなどを話した。そして、しおりに言われて人間のカインとレインを見つけ出してシンヤの妹にすることに協力させられることとなる。
- シンヤの父親
- 戦場カメラマン。担当の悪魔が五人ついており、死線を何度も潜り抜けている。
用語一覧[編集]
- 悪魔
- 人間の不幸のおこぼれを預かっている存在として、悲しみに満たされないように人間に喜びを配ることで、世界の喜びと悲しみが同じ数になるようにしている。
- 因果律を調整して人間に不必要な苦しみを与えないようにしている。そして、悪魔の数も人間の数と同じだけ存在。人間と同じ姿で同じ声をしている悪魔がそれぞれ存在する。対応している人間の死期を悟ることができる。対応している人間が死ぬと仕事の引き継ぎをして転生するので、記憶の引き継ぎもできる。
- 懲罰部隊
- 悪魔の中でも喜びではなく、絶望を配る存在。
- 轟雷号(ごうらいごう)
- シンヤの乗る自転車。
単行本[編集]
巻数 | 初版発行日 | ISBN | その他 | サブタイトル | ||
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あくまでも、妹が欲しいんです。 | 2012年5月1日(2012年4月20日発売) | ISBN 978-4-7580-4319-9 |
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