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【2024年2月9日】

原産地である中国で絶滅とされるスライゴオオサンショウウオ (学名:Andrias sligoi)が日本の水族館・動物園2園より見つかったことが学術誌『Scientific Reports誌』に掲載された。

日本のオオサンショウウオは、チュウゴクサンショウウオと交雑し、遺伝子撹乱が起きており、両種・交雑種の比較のためにミトコンドリアDNAと核DNAを解析した所、スライゴオオサンショウウオが発見された。見つかったのは4頭で、その内生きているのは2頭。2頭はオスであった。

スライゴオオサンショウウオは、1924年に新種とされたが、2019年になるまで、チュウゴクサンショウウオのシノニム(=同種)であるとされてきた。遺伝子解析の結果からチュウゴクサンショウウオは3種であり、本種は別種である判明した。

2019年時点では、野生下で絶滅したとされており、標本数点が残されているだけと思われていた。

出典[編集]

  • Nishikawa et. at. (2024). “Discovery of ex-situ individuals of Andrias sligoi, an extremely endangered species and one of the largest amphibians worldwide”. Scientific Reports 24. doi:10.1038/s41598-024-52907-6.