MeToo運動
MeToo運動(ミートゥーうんどう、英:Me Too movement)はセクシャル・ハラスメント・マタニティ・ハラスメントなどの「性的いやがらせ」の被害体験を「私も」を意味する英語「Me Too」にハッシュタグ(#)をつけた、「#MeToo」とSNSを使用して告白したり共有し、世界的に広がったセクハラ告発の活動である。
"Me Too Campaign"と呼ばれることもある[1]。
経緯[編集]
2017年10月、ハリウッドの映画プロデューサーハーヴェイ・ワインスタインによるセクハラ疑惑が報じられたことから、女優が同様のセクハラ被害を受けた女性に向けて”me too”と声を上げるようTwitterを使用して呼びかけたことに起因する。最初にセクハラ被害を告発したのはアシュレイ・ジャッド、「#MeToo」のハッシュタグを初めて用いたのはアリッサ・ミラノである[2]。
2018年にはアメリカにおけるMeToo運動を牽引する一人とみなされていたアーシア・アルジェントが、過去に年下の男性俳優に性的暴行を行ったことをニューヨーク・タイムズがスクープし、非難が集中した。その後約38万ドルの解決金を支払って和解したとも報道されている[3]。
前史[編集]
2006年、アメリカの市民活動家タラナ・バークは"MeToo"の用語を「マイスペース」SNSで使い始め、特に特に社会的に恵まれない人のコミュニティにおける有色人種の女性向けに共感による元気づけするキャンペーンを始めた。特に性的侵害を受けた13歳の少女に"MeToo"の言葉を使ってほしいと願っていた。
2017年、仕事上でのセクハラに対して「#MeToo」が使われるより前に、「#MyHarveyWeinstein」、「#YouOkSis」、「#WhatWereYouWearing」などのハッシュタグが使われた。
参考文献[編集]
- ↑ Me Too Campaign: Tool to Trap or Breaking Silence to Win the War
- ↑ Alyssa Milano on the #MeToo movement: 'We're not going to stand for it any more'The Guardian、2017年12月1日
- ↑ Asia Argento, a #MeToo Leader, Made a Deal With Her Own AccuserNew York Times、2018年8月19日、2019年1月19日閲覧