Getting Over It
概要[編集]
Getting Over It with Bennett Foddy(ゲッティング・オーバー・イット)、通称壺男(つぼおとこ)とは、Bennett Foddy(ベネット・フォディー)が開発したPC・iOS用ゲームで、下半身を壺に囚われたおじさんであるプレイヤーキャラクターを操作し、障害物などを配置されたマップを進みゴールを目指す。PC版はSteamにて配信されている。
ゲーム性[編集]
進行状況は常に自動でセーブされる。手動でのセーブ機能は無く、これがこのゲームの難易度を上げる要因ともなっている。
ゲーム冒頭には「このゲームはスクラップの寄せ集めのようなもの」といったゲーム制作の経緯や、「やり直しは新しく始めるより辛い」などの哲学的なナレーションが入る。
またゲーム進行中にも、特定のタイミングで同様のナレーションがある。音声は英語であり、ゲーム画面に日本語字幕が表示される。操作は単純であり、ハンマーを持ったプレイヤーキャラクターの腕が、マウス等の動きに連動するため、適所に配された障害物兼足場に引っ掛けながら、山登りのように進行していく。
一部では床のないところを進んだり、移動に失敗することでマップの一番下へと戻されてしまう場所が存在する。このような失敗時には、名言の引用などのナレーションが入り、それまでの進行状況がリセットされる。と同時に、このゲームでは常に自動セーブ機能が働くため、失敗前へ戻ることは許されない。
このような仕様のため、プレイヤーは失敗ごとに大きなストレスを感じることとなる。ストレスは慎重さを失わせ、さらなる失敗へとプレイヤーを誘う。そして、そんな辛い体験をしてまでクリアしようとしているそのゲーム自体は、スクラップの寄せ集めに過ぎない。虚無である。
エンディング[編集]
エンディングは三つ存在する。
通常エンド[編集]
「ここまでたどり着いたあなたに、このゲームを捧げます。全身全霊の感謝を込めて。」という文章が流れ。スタッフロールが流れる。
バッドエンド[編集]
ハンマーの先っぽと自身の体が電波塔に引っかかると、「あなたはとても近づいていますが、修正できません。これは悪い結末です。」という文章が流れ、詰んでしまう。
蛇エンド[編集]
ステージ後半の井戸桶のある場所にDONT RIDEと書かれた看板に蛇の頭が飛び出している。これに乗るとステージの最初に戻されてしまう。ハンマーで蛇に触るとシャーッと鳴き声が聞こえる。
余談・小ネタ[編集]
- このゲームには実績が三つあり、ゴールまで到達する、2回到達する、50回到達する、の3つである。それぞれ8.8、6.4、2.4%の人がクリアしている。また、周回するごとに黒光りする壺は金色に近づいて行く。
- 現在の最速記録は59.885秒である。[1]