Enpedia:秘匿者
秘匿者(ひとくしゃ、英: Suppression、Oversight)とは、管理者やビューロクラットと同種のエンペディアで使われているMediaWikiにおける追加グループ権限のひとつで、主に「秘匿」に関する操作を行うことが出来る利用者のことです。
用語と機能[編集]
ウィキペディアなどでは古くから秘匿者のことを別名で「オーバーサイト」(Oversight) と呼ばれており、用語は2009年以前当時の秘匿機能として使われていたMediaWiki拡張機能のOversightに由来します。しかしその機能には大きな欠点があり、一度実行すると元に戻すことができない上、版の指定間違いを行うと取り返しのつかないことになるというリスクが大きく、現在は廃止されています。現エンペディアにおいては、その機能が廃止された後にサイトが開設されたため、Oversight拡張機能そのものが使われたことはありません。現在のウィキペディアのオーバーサイトの運用と同じく、Oversight拡張機能の代用としてMediaWiki標準に導入されている履歴から版を直接指定して秘匿操作を行うRevisionDelete機能を、現在の秘匿者の機能として使用しています[1]。
この権限はプライバシー侵害や犯罪予告などの法的リスクのある問題投稿などを対処するために使われます。
方針[編集]
この権限はチェックユーザーと同じく、他者のプライバシーに関することを取り扱うため、権限の行使を行う際は慎重にならなければなりません。権限の行使はEnpedia:秘匿権限の方針に基づいて行われます。
出来ること[編集]
- ページの履歴における特定の版もしくは版情報の一部を秘匿し、閲覧できないようにする。
- 秘匿された該当版は横線が引かれ、クリックができなくなり、また差分からは削除メッセージが表示され、権限を持つユーザーでないと版の詳細が閲覧できなくなります。
- この操作は管理者でも可能ですが、秘匿者はそこからさらに管理者からも閲覧を制限するかどうか設定することが出来ます。管理者からも閲覧可能に秘匿する場合、ログは削除記録に記録されますが、管理者からも閲覧を制限する秘匿操作の場合は秘匿記録に記録されます。
- 特別:ログの操作記録、もしくは1操作記録の一部情報を秘匿し、閲覧できないようにする。
- 版の秘匿と同じように、秘匿された該当ログは横線が引かれ、ログの詳細が閲覧できなくなります。
- 秘匿された情報を管理者からも閲覧できなくさせるか設定する
- 上述したとおり秘匿された情報を管理者からも閲覧できなくさせるどうかを設定することが出来ます。
- 利用者をブロックしてそのユーザーの存在を隠す
- 非常に悪質なユーザーなどは、投稿ブロックの上で特別:ブロック一覧や特別:登録利用者一覧からも表示できないようにブロックの追加設定をすることが出来ます。さらに特別:ログからも、ブロックされた該当ユーザーの関係ログは横線が引かれ、ログの詳細が閲覧できなくなります。
- 非公開記録を閲覧
- 上記の管理者からも秘匿する操作は特別:Log/suppress(秘匿記録)に記録されます。このログは通常秘匿者権限を持つユーザーしか閲覧できません。
秘匿者になる方法[編集]
Enpedia:追加権限保有審査の立候補、または推薦され、審査に合格することによって付与されます。権限はスタッフが一時的に使用する場合があります。
- 合格条件
- 管理者在任期間が 6 か月以上
- 直近の審査を合格(現役であることを問わない)
- 審査員の 4 分の 3(75% 以上)が合格判定を出す
- 式: {有効合格投票÷(有効合格投票+有効不合格投票)}×100 = 合格判定率
- 75% の賛成→合格、74.999...999% の賛成→不合格
- 承認権限を持つスタッフによる承認
- 承認までにはスタッフとの数回ほどのメール等によるやり取りを経ます。
- 承認されないこともあります。
この権限で秘匿された情報を、各種方針と規則、契約等で認められた場合以外で外部へ漏らした等の濫用が発覚した場合、即刻剥奪されます。
依頼について[編集]
秘匿者は非公開情報やプライバシー侵害などといった法的リスクの高い対処について扱うため、依頼は常任秘匿者宛てにウィキメールで送信するか、Enpedia:問題の報告を参照してください。エンペディア上などの公開される場では絶対に依頼を行わないでください。
主な秘匿者[編集]
現在、常任秘匿者の該当者はいません。こちらも参照してください。
脚注[編集]
- ↑ なお英語圏の一部では、今もRevisionDeleteの一部をオーバーサイトと呼んでいる傾向があります