0年
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0年(れいねん、ぜろねん)は存在しない年である。フィクション上で使われたり、暦の整合性上使用される場合がある。紀元前1年を俗に0年という場合があるが、あくまでも違うものなので注意が必要である。
概要[編集]
本当は存在しない。存在しない。はずだが、1年の前が0年であると勘違いしている人が意外と多い。間違えるのは仕方もないだろう。なぜなら、1の一つ前が-1だからである。だが、逆に考えてみよう。みなさんは大晦日のことを1月1日の前の日だから1月0日と言うだろうか。そうではないはずだ。12月31日というだろう。これを持ち出すことで理解が容易になるだろう。
0という数字は正の数でも負の数でもないため、紀元を正の数、紀元前を負の数とすると0はどちらにも属さないため、存在しないのである。
利便性[編集]
0年を用いることによって生じる利便性ももちろんある。例えば、紀元4年から紀元前4年は間に何年あるかを求める際、4-(-4)=8と求めると間違いである。これは、紀元前1年の次に0年があるとした求め方である。つまりこの場合4-(-4)-1(前述の式から1を減じて)7年であると求めるのが正解である。これを0年を用いてみると、紀元前4年が1つ繰り上げて-3年になるので4-(-3)=7と直感通りに求めることができる。
前後年[編集]
その特殊性から、前後年の定義に揺れがある。-1年というのはないが、紀元前1年とされることがある。しかし、1年の一つ前を0年としているため、0年の前は、紀元前2年というか、0年が紀元前1年なので、特に考えないほうが無難である。