132人目方式

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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132人目方式は、MediaWikiにおいて、既存の記事がある場合に、記事を0から書き直し、履歴を分断して2版目ないし初版以降を専有する記事の投稿方式。「記事を0から書き直した時、既存記事とは別の著作として扱い、履歴を分断する方法」の総称である。ウィキペディア日本語版において、登録ユーザー「132人目」が編み出したことに由来する。

かなりの頻度で132人目方式と半角で書かれることがあるが、あくまで132人目の利用者名は全角である為、厳密にはこれは正しいとは言えない。

その背景[編集]

悠久の彼方の古において、ウィキペディア日本語版では著作権侵害等の問題が起きた場合、問題のある版以後は全削除されたり、そうでなくても削除議論が終わるまでは編集ができず、長期案件になって記事の成長が滞るといった事が起きていた。当時は版指定削除がなかったため、特定版削除を使う他なかったが、いわゆる名義化け問題が生じ、ライセンス上の懸念が生じることが多かったのである。

そこで、元となっている記事に活かすべき点がない場合、0から新規に書き直して別の著作物として扱うために履歴を別ページに移動し、跡地に新たな記事を作成するという方法が考えられた。多少の違いはあるものの、このような方法をまとめて132人目方式という。

132人目以外では有名翻訳者のYassieが活用を頻繁に行い、広めたことからYassie方式と呼ばれた事もある。もっとも、一般には132人目方式と呼ばれている。詳しく調べていくと他の執筆者達も用いることがあったが、有名な利用者であるとか、誰かに粘着されている利用者でもない限り誰も気付かずにスルーされていることがほとんどである。

問題点としては、元の古い記事を作った人達の心情やいかばかりや……という点が挙げられるだろう。

使用方法[編集]

基本的には次の手順で行う。

  1. 新たに投稿する記事を作っておく。これは、一連の作業を速やかに行わなければ移動荒らしや操作ミスと混同される可能性があるため。
  2. 問題がある記事を改名する。改名先はリダイレクトとして機能するものがあれば、その名称へ。なければ、作成日時などをキーワードにして作った使用されない記事名やノートのサブページへ。
  3. リダイレクトとなった記事を、1で作った記事で置き換える。
  4. 旧記事をリダイレクト(リダイレクトとして機能する場合)にする。もしくは白紙化する(リダイレクトにならない場合)。2でノートのサブページにした場合は、そのままにしておくこともある(例: ノート:大和煮/旧版など)。

記事名にも問題がある場合は、より簡便な方法で実行可能である。

  1. 未作成またはリダイレクトに新たに記事を作成する。
  2. 問題がある記事を新たな記事へのリダイレクトにする。旧記事の記事名が括弧なし、かつ一意でない場合は、曖昧さ回避にすることもある(例: ダビデ像など)。

なお、2番目の方法は削除依頼に流用できる。これは、問題がある記事=ケースE以外でほぼ確実に削除対象となる記事があるときに、別の名称で新たに記事を作成し、問題のある元記事はリダイレクト化の上で削除依頼することで記事の早期正常化が可能となる。

Enpediaにおいて[編集]

あまり使用する人は見たことがないというか、方針上の根拠もないので、推奨はされないと思われる。品質という概念もないしね。

参考[編集]

脚注[編集]