鉄印
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鉄印(てついん)は、朱印の鉄道バージョンである。第三セクター鉄道等協議会(三セク協)に加盟する40の鉄道会社で購入できる(阿佐海岸鉄道は工事中のため2021年12月25日より発売予定[1])。
概要[編集]
各鉄道会社の所定の場所で台帳に相当する「鉄印帳」を税込み2200円で購入する。乗車券を提示し、記帳料(鉄道会社により異なる。300円から)を支払うと14×11センチほどの「鉄印」が購入できる。デザインは黒い文字(鉄道会社または路線の名称が多い)と赤い印(鉄道会社のロゴマークなど)の組み合わせで、寺社で購入する朱印に似ている[2]。
全ての鉄印をコンプリートした者には「マイスター」の称号が授与され、「鉄印帳マイスターカード」が発行される。株式会社旅行読売出版社のサイト「たびよみ」で氏名も公示される[2]。なお、「鉄印帳」は株式会社旅行読売出版社の登録商標である[3]。
発案したのはくま川鉄道社長・永江友二。三セク鉄道は全国的に経営が厳しいことをかねてより気にかけていたが、妻が朱印帳をもって神社を参拝しているのを見て、娘からは「鉄道でも何か出来るんじゃない」と言われ、鉄印帳というネーミングをひらめく[4]。このアイディアをもとに旅行読売出版社が鉄印帳を商品化、2020年7月10日より鉄印の販売を開始[2]。
鉄印を販売する鉄道会社[編集]
- 北海道
- 道南いさりび鉄道
- 東北
- 三陸鉄道
- IGRいわて銀河鉄道
- 秋田内陸縦貫鉄道
- 由利高原鉄道
- 山形鉄道・フラワー長井線
- 阿武隈急行
- 会津鉄道
- 関東甲信越
- 野岩鉄道
- 真岡鉄道
- 鹿島臨海鉄道
- いすみ鉄道
- わたらせ渓谷鉄道
- 北越急行
- えちごトキめき鉄道
- しなの鉄道
- 北陸・東海
- あいの風とやま鉄道
- のと鉄道
- IRいしかわ鉄道
- 長良川鉄道
- 明知鉄道
- 愛知環状鉄道
- 天竜浜名湖鉄道
- 樽見鉄道
- 伊勢鉄道
- 近畿・中国
- 信楽高原鉄道
- 京都丹後鉄道
- 若桜鉄道
- 北条鉄道
- 智頭急行
- 井原鉄道
- 錦川鉄道
- 四国
- 阿佐海岸鉄道
- 土佐くろしお鉄道
- 九州
- 平成筑豊鉄道
- 甘木鉄道
- 松浦鉄道
- 南阿蘇鉄道
- くま川鉄道
- 肥薩おれんじ鉄道
([5])
出典[編集]
- ↑ “鉄印帳、書置き印の販売について。”. 阿佐海岸鉄道株式会社. 2021年12月4日確認。
- ↑ a b c 野村昌二「鉄印は三セク鉄道の救世主」、『AERA』第33巻第57号、朝日新聞出版、2020年12月7日、 33-36頁。
- ↑ “一言で表すと、御朱印の鉄道版です。”. たびよみ. 株式会社旅行読売出版社. 2021年12月4日確認。
- ↑ “苦境の3セク盛り上げたい…「鉄印帳」生みの親インタビュー<くま川鉄道>”. yomiuri.co.jp (2020年10月18日). 2021年12月4日確認。
- ↑ “「鉄印」を集めて楽しむローカル線の旅…全40鉄道の魅力を動画で紹介”. yomiuri.co.jp. The Yomiuri Shimbun (2020年12月28日). 2020年12月28日確認。