サトイモ
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サトイモ(さといも。「里芋」とも表記される)は、植物界種子植物目被子植物亜門単子葉植物綱サトイモ科サトイモ属の多年生の草本である。
概要[編集]
花はオレンジ色の仏炎苞。大型の葉を持つ。
コンニャクもサトイモ科なので花は似ている。ザセンソウやミズバショウも同科である。
オランダカイウ(英名:Calla。サトイモ科ザンテデシア属、半耐寒性球根をつける)も同科である。
用途[編集]
全草が食用となる。ただしシュウ酸カルシウムを含むので、灰汁抜きが必要である。塊茎は煮物にする。いわゆる赤茎系品種(唐の芋や八つ頭など)の葉茎部分は「ずいき」と呼ばれ、繊維が豊富である。乾物として保存食としたものが知られている。
茹でたものを串に刺して味噌を塗った田楽が知られている。皮に毒性があるわけではないので剥く必要はないが、樽などに入れて十字に縛った棒を突っこんで攪拌して洗うことがあり、「芋を洗うような」という表現の語源となったという説がある。現代では新ジャガなどにも行われる。
子芋は「きぬかつぎ」(衣被ぎ)として愛食される。皮つきのまま供され、皮をつまんで「つるん」と出たものに塩をつけて食べることが多くある。「子芋の煮(たい)たん」は子孫繁栄を願う縁起物として慈姑(くわい)とともに「おせち料理」の一品として賞味賞味されるが、「子孫繁栄と言うなら、子を喰っちゃったら縁起が悪くないか?」という真面目な意見もある。まぁ、単なる験担ぎというか御幣担ぎだと思えば些細なことではあるが。