都営バス海01系統
海01系統(うみ01けいとう)とは、都営バスの系統の一つである。系統ナンバリングは「KM01」。
概要[編集]
門前仲町から豊洲駅、お台場海浜公園を経由して、東京テレポート駅に至る路線で、豊洲や東雲、有明、塩浜、台場、東八潮の地域輸送以外にも、東京海洋大学や芝浦工業大学などへの通学輸送、NTTデータなどといった通勤輸送、日本科学未来館やガスの博物館などへの団体輸送、お台場地区への観光客輸送、有楽町線とりんかい線の鉄道短絡輸送といった多彩な役割を持つ。 臨海地区を走る交通の主力で、ラッシュ時は5分間隔で運転される。
歴史[編集]
1978年に船の科学館で開催された宇宙博へのアクセスとして運行された臨時便だったものを1979年1月に定期化したもので、当初は品川駅東口 - 海上公園(現・船の科学館)間の運行だった。その後、門19丁系統(門前仲町 - 海上公園[1])と統合され、東京港トンネルを挟んだ品川駅東口 - 海上公園 - 門前仲町の運行として、当初は品川営業所単独で、後に深川営業所との共管で運行した。この頃もまだ船の科学館以外の施設は見られず、利用客の中心は門前仲町から有明テニスの森(有明テニスの森ができる前までは有明中央)の間であった。 その後、臨海副都心の開発が進んで道路網に変化が見られるようになったため、かつて台場のルートは現在の有明一丁目以西が異なり、湾岸道路を走行して停留所も13号地トンネル入口は2回停車していた。臨海副都心の開発が進んだ1990年代後半からは、双方の起終点から東京テレポート駅や東京ビッグサイトなど台場地区までの折り返し運用が増えるようになり、フジテレビやテレコムセンターなどの新しい施設を経由するようにルートが一新された。1997年7月には品川駅東口からの台場循環が品川単独で設定された。
その後、りんかい線やゆりかもめの路線開通と東京港トンネルの渋滞による定時性の悪化により、品川側は利用価値が低下していった。このため1999年に品川側の折り返し運用を担っていた品川駅東口 - 台場循環系統が廃止され、同時に品川営業所は本系統の担当から外れた。これにより品川へ顔を出す便は朝夕のみのわずかな本数に減便されたが、首都高速道路を通るためシートベルトを装備した専用車両(1991年度車)を充当してまでこの便を存続させる必要性は低下していた。その一方で門前仲町側では利用客が増加しており、輸送力の増強や門前仲町側でのダイヤの維持が必要とされた。 このため2002年12月、並行するりんかい線の東京テレポート駅 - 大崎駅間の開通を機に品川駅 - 東京テレポート駅の区間が廃止され、本路線のみのバス停である「八潮団地入口」も同時に廃止された。なお、並行路線である京浜急行バスの船の科学館線(大井町駅・大森駅 - 船の科学館駅、井30・32、森30・40)は存続し、停留所は都営から京急に譲渡された。その結果、本路線は台場地区以東が残存することとなり、2006年3月にゆりかもめが豊洲駅まで延長された後も増便が続いている。
2009年4月からは再び品川営業所との共管となり、2013年4月には門前仲町 - 東京ビッグサイト間の便が廃止された。
2020年3月30日からは有明営業所が主に担当する。なお、深川営業所・品川営業所の担当も継続される。また朝と夕の一部の便は台場二丁目 - 東京テレポート駅間をお台場中央交差点経由でショートカットする(門前仲町方面は朝方、東京テレポート駅方面は夕方)。尚、これに伴い波01出入側のショートカット便が廃止されている。
2022年(令和4年)4月1日から、有明営業所単独の運行となった。
使用車両[編集]
有明営業所の車両が使われる。
- ↑ 船の科学館の近くにあったと推測される。