転倒事故

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転倒事故(てんとうじこ)とは、平面上に立っている人が何らかの原因により同一平面上に倒れ、負傷することである。安全衛生的には転倒災害と呼ばれることもある。要は躓いたりして転ぶことであるが、交通事故の3倍近くの死者を出しており侮れない事故である。なお、階段などで転倒して「落下」した場合は転落、または墜落とされ、区別される。

概要[編集]

転倒は地面の段差や障害物に躓いて発生するものや凍結路で滑って発生するものもあり、発生する要因は様々である。加齢によって足の筋肉が衰えたり骨密度が低下している場合、単なる転倒でも骨折などを誘発しやすいほか、受け身を取り損ねて体を強打してしまい重症化しやすい。そのため高齢者ほど転倒事故の発生リスクが高いとされている。また、発生場所は屋外よりも屋内の方が多く、自宅での転倒は転倒事故の6割を占めるともいわれている。

高齢者以外の転倒事故が無いわけではなく、荷物を運んでいるなど足元が見えない作業中に躓いて転倒するケースや濡れた床で滑る転倒事故は年齢を問わず発生しやすいものである。また、凍結した路面に慣れない歩行者が転倒するケースもあるほか、単に注意散漫で足を踏み外したりするケースもあり、年齢を問わずに注意が必要である。

労働災害のうち、原因が転倒による死者は令和5年度だけで3万6千人を超えており、職種を問わず発生していることや労働者年齢の高齢化に伴いさらなる増加も見込まれていることから、転倒事故防止は安全衛生上の重要なポイントにもなっている。

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