軍事用語

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軍事用語(ぐんじようご)とは、なんの説明にもなっていないが、軍事に関係する用語である。
エホバの証人によれば「真のキリスト者は戦いについて学ばない」ので、批判の対象になるらしい。いわゆる自称「平和主義者」もこうした言葉狩りに熱心である。

概要[編集]

「平和を望むものは、戦いに備えよ」という言葉から生まれたのが、「パラベラム」である。通称「9パラ」と呼ばれる拳銃用のカートリッジもこれに由来する。
日本の軍事用語は基本的には漢語であり、「編上靴」は「あみあげぐつ」ではなく「ヘンジョウカ」であり、「物干場」は「ものほしば」ではなく「ブッカンジョウ」である。
とはいえ、日常語の一部として定着した軍事用語はかなり多いため、知らずに使っている軍事用語もそれなりにある。「強行軍」はまだしも「行軍」が入っているので軍事用語だと判りやすいが、「小休止」が軍事用語だとは知らない人のほうが多い。ちなみに「一里半刻」という言葉ばあり、普通の(平坦地における)行軍は一時間あたり4kmであり、二十五分歩いては五分休むというときの休止が「小休止」である。強行軍は「8キロ行軍」ともいわれ、歩いているのか走っているのかわからないくらいの急ぎ足である。そのため長時間の休止もあり、これを「大休止」という。「落伍」は「他の隊に追いつけない」ので、「伍長」が「先に行ってくれ」と宣言することをいう。

語例[編集]

  • 員数 - 「員数合わせ」などと用いられ、物や人の数をいう。
  • 銀蠅 - 軍事用語というより、軍隊における隠語。「カスってくること」を意味する。
  • 酒保 - たぶん現在では「PX」が一般的。
  • 状況 - 戦後の言葉である。「作戦」の「戦」がいかんというので、「シチュエーション」を和訳して用いた。
  • 誰何 - 「すいか」。歩哨が「たれか!」と声をかけ、三回声をかけて返事がなかったら発砲してよいというルールがある。お約束として、「待て、友軍だ!」と制止し、所属・階級・氏名を伝え、誰何した当人は所属・氏名を名宣って、相手のほうが階級が上だったら「~であります!」と答え、階級が同等以下(軍属も含む)なら「である」と返答するというのがある。
  • 吶喊 - 「トッカン」。戦後は「突貫」の表記が用いられる(「突貫工事」がその例)。「着剣!」「用意!」「トッカーン!」の号令で「ウォォォォォ!」と叫びつつ突入すること。ロシアでは「ウラァァァァ!」と叫ぶのがお約束。とっくに死語になったと思っていたら、サバイバルゲームでは現在でも普通にやるらしい。
  • 帽体 - ヘルメットをいう。ただし、「鉄鉢」(テッぱち)が現在では一般的である。現在のヘルメットは二重構造になっており、外側が金属製で内側はプラスチック製なので、演習の際には外側を外して着用することもあって、通称「うそっぱち」という。この外側を鍋にして水やらスパムやらインスタントラーメンなどをぶちこんで煮て喰うのが、韓国の「部隊鍋(ブテチゲ)」である。

転用[編集]

医療関係者が使う用語には影響を与えたらしく、「褥瘡」(「ジョクソウ」。「とこずれ」と言ってくれないと患者にはわかりづらい)・「氷枕」(「こおりまくら」ではなく「ヒョウチン」)・「熱発」(発熱のこと)などが一般化している。なお、「セイショク」は「生理食塩水」であり、「清拭」は「セイシキ(正しくはセイショク)」と呼ばれる。

脚注[編集]