西ドイツ国鉄111形電気機関車

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
111形+二階建て客車による地域列車
ミュンヘン中央駅にて

西ドイツ国鉄111形電気機関車(にしどいつこくてつ111がたでんききかんしゃ、独: DB Baureihe 111)は、西ドイツ国鉄1974年から227両が製造された交流電気機関車である。

概要[編集]

111形は1974年に登場した交流電気機関車で、110形を基に台車運転台パンタグラフなど一部に改良を加えた形式である。最高速度は当初、時速150kmだったが、1980年から台車の調整により時速160kmに引き上げられた。これは110型より20km速い。
また、本形式は西ドイツ国鉄で最後に導入された交流電気機関車である。

運用[編集]

現在は地域列車としての運用が多いが、当初は110形の後継機として登場し、長距離旅客列車や一部貨物列車の牽引も行っていた。
1978年ライン=ルールSバーンが開業すると、Sバーン用客車「x-Wagen」などと組む機関車としての運用が開始され、ライトグレーとオレンジ色の専用塗装が施された。
1980年からは最高速度は時速160km以下のインターシティ特急列車でも使用されるようになった。

現在[編集]

2024年現在、111形のほぼ全てをDBレギオが保有しており、主にドイツ南部・西部で二階建て客車(Doppelstockwagen)と共にレギオナルバーン(RB)やレギオナルエクスプレス(RE)などの地域列車として運用についている。
また、現在でこそまとまった数が残っているものの、順次146形147形114形などの後継機へ置き換えが進んでおり、近いうちに多くが運用離脱となることが予想される。