裸王症
裸王症(らおうしょう)は裸の王様症候群(はだかのおうさましょうこうぐん)ともいい、権力を持った人に取り巻きが擦り寄って行き、その人に耳触りの良い情報しか入れなくなるので、本人は組織運営を誤ってしまい、犠牲者を出し、組織を腐敗させてしまう社会的病を言う。清水公一によって作られた造語である。
発症[編集]
「裸王症」とは医学用語ではなく社会現象である。2018年春、夏にかけてスポーツ界や大学等で次々と起こった不祥事が類似していたため、これらを説明する用語として「裸の王様症候群」、「裸王症」という造語がSNSで生まれ、使われるようになった。組織の長や部課の長、教員やクラブ活動の監督・コーチが実績を積み上げ、強くなり、良い結果を出したときに陥りやすい精神構造であり、当事者が成功すると取り巻きが出来、心地よい情報しか入れなくなるので、支配力がエスカレートしてしまい、間違った方向に組織を動かしてしまう。犠牲者が出ても本人に自覚が無く、社会問題になって気が付くことが多い。
権力の構図[編集]
はじめは誰も普通の人間であるが、褒められたり、叱られたりして組織の中を駆け上っていく。組織のトップになると権力の芽が出てくる。クラブの主将、ゼミの担当教員、体育系クラブの監督、大学の理事会などはその芽が大きくなりやすい。 まず権力の芽が出ると、人が近づいて来て、芽が大きくなるとやがて擦り寄る者が出て来る。権力者は次第に心地よい情報を入れる者を選ぶようになるので、益々情報が偏ってしまう。権力者は外からも大きく、強く見え、本人もそれを真実と思い込み、側近に威張る。従って背いて犠牲者なになる人が出る。しかし実は裸の王様であり、側近の心地よい情報に慣らされ、張子の虎となってしまう。ところが、何かのきっかけで、社会の批判に曝されると壊れるのは早い。
「裸の王様症候群」、「裸王症」の回避[編集]
「裸の王様症候群」、「裸王症」を回避するには権力があっても、情報のアンテナを広く張り、現場をよく把握すればよい。
引用文献[編集]
- Facebook:「裸の王様症候群」、「裸王症」
- Twitter:「裸の王様症候群」、「裸王症」
脚注[編集]