袋井市ネイルサロン放火事件

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

袋井市ネイルサロン放火事件(ふくろいしじけん)は、2018年に静岡県袋井市のネイルサロンが3度にわたり放火された事件。

事件概要[編集]

2018年3月10日に袋井市のネイルサロンが放火によって掃除機などが焼かれ、13日にも店舗の壁や天井およそ13平方メートルを焼かれる事件が発生。2018年3月26日、移転先の店舗でも店舗事務室が放火されている。

2018年1月、2018年3月10日と13日に放火した非現住建造物等放火などの疑いで当時働いていた女性Aが逮捕[1]。その後、2018年3月26日に移転先の店舗でも放火した現住建造物等放火の疑いで再逮捕された[2]

裁判経過[編集]

2023年10月23日、静岡地裁浜松支部(来司直美裁判長)は、無罪(求刑・懲役9年)を言い渡した[3]。判決理由で、従業員の退店直後に出火して自然発火の可能性がないことなどから内部犯とした一方で、当時の従業員らの退店後に女性Aが1人で店舗に戻ったとする証言内容が、捜査段階と公判で変わっていることから記憶を混同した可能性があると信用性を否定[4]。そして「女性A以外にも同じ時間帯に犯行が可能であった従業員が存在した」とした[5]。検察側の「女性A以外に放火した具体的な形跡や動機がない」とした主張に対して、「女性Aについても具体的な証拠はない」と検察官が都合よく事実を評価、「他の従業員に対する十分な捜査がなされていない」と指摘した[6]

2024年11月6日、静岡地方検察庁浜松支部は期限までに控訴せず、無罪判決が確定[7]

関連項目[編集]

脚注[編集]