『蜘蛛』(くも)は、甲賀三郎の短編推理小説である。雑誌『文学時代』昭和5年1月号で発表された。
物理学の泰斗でありながら突如として専門外である蜘蛛の研究を始めた辻川博士が、奇妙な形の研究室を利用して潮見博士に復讐するさまを描く。
有栖川有栖は、「建物が人を殺す」という趣向の原型となる最も古い作品ではないかと評している。[1]