荻野吟子記念館
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熊谷市立荻野吟子記念館(くまがいしりつ おぎのぎんこきねんかん)は日本の公許女性医師第1号となった埼玉県三偉人の一人である荻野吟子を顕彰する記念館である。
概要[編集]
1851年(嘉永4年)に荻野吟子は、現在の熊谷市俵瀬に生まれ、自身の体験から女性医師の必要性を痛感し、医師になることを決意する。しかし、当時、女性には医師の道は閉ざされていたが、信念とたゆまぬ努力で克服し、1885年(明治18年)医術開業試験に合格し、35歳にして東京・本郷湯島で開業する。その後は北海道瀬棚町にわたり、晩年は帰京して東京本所で婦人・小児科医を開業した。墓所は、雑司ヶ谷霊園(豊島区南池袋)の1種5号23側。
記念館は、熊谷市俵瀬の生誕之地史跡公園に2006年(平成18年)5月1日開館した[1]。 吟子女史生家の長屋門を模した、漆喰一部下見板の和風建築。荻野は苗字帯刀を許された名主・荻野綾三郎、嘉与(かよ)の五女(末娘)である。 展示室では荻野家に伝わる什器、荻野吟子が実際に使った医学書、手紙、荻野吟子の生涯を時代に合わせて説明した年表などを展示する。鹿鳴館スタイルの衣装は、荻野吟子の生涯を題材とした松竹特別公演『命燃えて・女医1号・荻野吟子』(平成10年)で、荻野吟子を演じた三田佳子が着た衣装。隣接する荻野吟子生誕の地は「荻野吟子史跡公園」として整備され、荻野吟子生誕の地碑、荻野吟子の銅像が立つ。
基本事項[編集]
- 名称:熊谷市立荻野吟子記念館
- 所在地:熊谷市俵瀬581-1
- 交通:JR、秩父鉄道「熊谷駅」正面口より「葛和田行き」(3番乗場)のバスに乗車。「土手上」か「葛和田」で下車(所要時間約30分)後、徒歩約20分。
- 開館時間:9時~17時
- 休館日:月曜日
- 観覧料:無料