老人語

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老人語(ろうじんご)には二種類あってのう、辞書に「老人語」と書いてある語彙もあるのじゃよ。最近はアニメや昔話などで爺ちゃんや婆ちゃんが使っている言葉がもっぱら老人語と云われておるがのう、昭和四十年ころの実写ドラマでは、「博士」は必ずく白髪であって眼鏡を掛けており、たびれた感じの白衣を着て、「なのじゃよ」というのがお約束であったのじゃよ。

概要[編集]

例えば普通の人なら「〜だ」というのを「〜じゃ」と言うし、「出来ない」を「出来ぬ」「出来ん」と言ったり、「ごめん」を「すまん」、「〜してる」を「〜しとる」「〜だな」を「〜じゃのう」って感じで話す言葉じゃ。昔話のナレーションでも良く使われる言葉じゃって、役割語の一つでもあるのじゃ。時代劇では、「村長」や「土地の古老」が使うのが例なのじゃよ。
「べき」は連体形であり、「べきだ」は「べき(もの・こと)だ」の省略形なので、「やるべきだ」ではなく、映画『「七人の侍』のように「やるべし!」と断言しないといかんのじゃ。こういったことに対し、「この不心得者がぁっ!」と叱ってくれる、ありがたい存在が「老人」なのじゃ。
いわゆる団塊の世代(アプレ・ゲール)に頭を押さえつけられていた世代は、本物の「老人」と対話したことがないのじゃ。よって、現実で使う老人と遭遇したことのない若造というか鼻たれ小僧も多いが、老人は貴重な存在なのじゃよ。
似非老人は「怒る」「怒鳴る」くらいしかできん。本物の老人は「諫める」「叱る」「諭す」ができるのじゃ。「師匠にもっと叱られたい」という弟子は師としては可愛いが、「守・派・離」という段階を踏まえると「ここで突き放さなければ、こやつの才能を伸ばしきれない」というので泣きながら蹴り飛ばす、というのが師弟関係というものなのじゃ。
老人気取りのただの年寄りが、老人語を使ってもまったく様にはならない。したがって、「天然物の老人語」は、かなり稀少なのじゃ。

老人語を使うキャラクター[編集]

関連項目[編集]